最近SDG’s関連で問題になっている様々な環境問題が話題に上がっています。
その中でも、特に大きく取り上げられているのが、地球温暖化。
でも、実際に地球の気温が上がると、どんな困ることが起こっていくのか、いまいちピンと来ないということはありませんか?
今回は、個人農家目線で、私たちの暮らしがどう変わってしまうのか、考察してみたいと思います。
結論から言うと、地球温暖化することで野菜の値段が上昇し、食べるのに困ることが増えてきてしまうのでは、と考えています。
環境問題で地球温暖化すると何が困るのか?農家目線で考える
様々な人の営みによって、地球の自然が破壊されていく環境問題。
そのなかでも、特に問題視され、たびたびテレビのニュース番組や新聞で取り上げられているのが、地球温暖化現象です。
地球の気温が上がることで、海水面が上昇したり、オゾン層が破壊されたり、こういったスケールの大きな事ばかりが注目されていて、肝心の私たちの生活にどのような影響が表れるのかが、いまいちわかりづらいですよね。
具体的に、地球の気温が上がると、何が困るのか。
- 台風や豪雨などの自然災害が増える
- 今まで栽培されていた野菜が作れなくなる
- 未憎悪の病害虫が発生してしまう
といった理由によって、野菜などの食料を生産することが難しくなって、野菜の値段が上昇し、食べるのに困ることが増えてきてしまうのでは、と考えています。
どうしてこれらの問題が、地球の気温が上がることと関係があるのでしょうか。個人農家目線で考えていこうと思います。
台風や豪雨などの自然災害が増える
地球の気温が上がるということは、海水の温度もまた上昇すると考えられています。
そうしたときに起こるのが、海水が蒸発して雨雲が発達しやすくなるという現象。
最近、記録的な大雨を観測したとか、ゲリラ豪雨やゲリラ雷雨といった単語をよく耳にするようになりました。
また、気象の専門家によると、日本の地理的な条件下では、気温が上昇すれば上昇するほどに、台風の数が減ります。そのかわり、ひとつひとつの台風の強さが増すとのこと。
日本の気候は、温暖湿潤気候といって、一年を通して暖かく雨の多い気候です。
そして、モンスーンと呼ばれる季節風によって、四季があります。
最近はこの四季のバランスが崩れ、春と秋の期間がだいぶ短くなってしまったように思います。
こうして、一度に降る雨の量が増加してしまったり、一度にやってくる風の量が増加してしまうことで、野菜などの農産物を安定して生産することが、とても難しくなるのです。
日本人が食料を欲しているのに、台風や豪雨の影響で野菜があまり作れなくなってしまうと、みんなで野菜の奪い合いが起こり、それに伴って野菜の値段が上昇するのです。
今まで栽培されていた野菜が作れなくなる
トマトやピーマンは、夏の野菜。育てるには、暖かな気候が必要不可欠です。
逆にホウレンソウやネギなどは冬の野菜で、寒さの中でうまみが増してきますが、逆に温暖で湿気の多い場所ではあまりうまく育ちません。
地球温暖化がすすみ、日本の気候が変わることで、今まで問題ないなく栽培できていた野菜たちを育てるのが、とても大変になってしまう問題が発生してしまいます。
もともと暖かい気候で育てていた野菜は、それほど大きな問題にはまだなっていませんが、育てるのに冷涼な気候が必要な農産物は、今現在で既に生産量の低下が叫ばれているものもあるのです。
未憎悪の病害虫が発生してしまう
一般的に、野菜に害をなす病害虫というのは、暖かく湿り気のある場所でよく広がります。
オーガニック農業という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
化学的な農薬などを使わずに野菜を栽培する農業のことを言うのですが、このオーガニックはドイツやフランスなどの北ヨーロッパでとても盛んにおこなわれており、涼しくて乾燥した気候により病害虫が発生することが少ないことも、追い風になっていると考えています。
地球温暖化が進むと、いままで見たことも聞いたこともないような病害虫が発生するリスクが生まれます。
いままで日本の気候に適応できなかった、外来種の虫や病原菌が広まってしまうかもしれないのです。
例えば、北海道ではゴキ○○はとても少ないですが、沖縄ではとても大型のゴキ○○がたくさん観測できます。
温暖化が進めば、今いる害虫まで、強く大きくなってしまうのかもしれません。
以上のような理由から、地球の気温が上がると
- 台風や豪雨などの自然災害が増える
- 今まで栽培されていた野菜が作れなくなる
- 未憎悪の病害虫が発生してしまう
といった理由によって、野菜などの食料を生産することが難しくなって、野菜の値段が上昇し、食べるのに困ることが増えてきてしまうのでは、と考えています。