さて、3月の終わりから4月の初め。
小学校や中学校の子どもたちの、春休みに突入します。
この時期になると、スーパーなどで販売している野菜の値段がお安くなります。
どうしてそんなことが起こるのか。
- 学校給食がお休みになるから
- 気温が上がって植物の生長が著しくなるから
- 家庭では一般的に野菜を食べる量が不足しがちだから
といった大きく3つの理由から、野菜の値段が下がってしまうのです。
一見すると、野菜の値段が下がっているのだから良いことのように感じてしまいますが、もしかすると生産者である農家や、消費者の健康にとっては、あまり良くないことなのかもしれません。
学校が春休みになると野菜が安く買えうようになる理由について思う事
野菜が安くで買えるのだから、良い事。
私は、そう単純な話でもないような気がしています。
野菜の価格というのは、野菜を欲しいと思う需要と、野菜を生産できるという供給、需要と供給のバランスによって値段がおおよそ決まってきます。
子どもたちが春休み期間に入って、学校給食が無くなってしまうので、学校や給食センター等が野菜を購入しなくなるので、たくさん野菜が余ってしまうため野菜の値段が下がります。
また、季節がら野菜をはじめ植物の生長に適した環境が整いやすく、野菜をたくさん生産できてしまうため、これもまたたくさん野菜が余ってしまって、野菜の値段が下がることにつながります。
野菜の値段が下がてしまうと、生産者は儲けが出にくくなり、経営が苦しくなってしまいます。
子どもたちは、学校給食で野菜を食べていたはずですが、たくさんの野菜が余ってしまうということは、学校給食よりも家庭料理での野菜摂取量が少なくなる傾向にあるという問題があるのではという懸念があります。
なにしろ、学校に通っていようが、自宅で過ごしていようが、お腹は同じように減りますもの。
それなのに野菜が余ってしまって値段が下がるということは、家庭であまり野菜を食べる習慣がないのかな?と心配になってしまうのです。
学校給食がお休みになるからこそお家時間で食卓を囲もう
お子さんの学校がお休みになって困るのが、お昼ご飯。
学校給食がお休みなので、その分ご飯御支度の負担が増えますよね。
おうちの方が一人でランチを食べるなら、昨晩の残りものを適当に片づけたり、好きなものを食べたりといったことが出来るもの。
ですが、お子さんと一緒に昼食をとるとなると、栄養面や食の好みなどを考えなくてはならず、一気に料理のハードルが上がってしまうのですよね。
そんな時は、旬の野菜をたっぷり入れた、煮込み料理やカレーなどを作ってみてはいかがでしょうか。
たっぷり野菜が入ったメニューは健康的ですし、最近はバリエーション豊かなスープの素なども豊富に販売されているので、手間なく美味しいメニューが完成します。
なにより、春休みに入ると野菜がお安くなっているので、たくさん野菜を入れてもそれほど食費がかさみません。
時間に余裕があれば、家族で一緒に料理を楽しむことで、食育やレクレーションとして生活に取り入れてみるのも良いかもしれませんね。
気温が上がって植物の生長が著しくなると野菜が安くなる
春は芽吹きの季節です。
気温が高くなり、植物にとっては一年の中で最も生長が活発になる季節です。
私の所でも、野菜たちがグングンと育ってきました。
そのため、どうしても野菜が多く出来過ぎてしまって、野菜の値段が下がりがちになるということが起こります。
春に旬を迎える野菜たちは特にこの傾向が強く、菜の花や春キャベツなど、旬の味覚をお得に楽しむことが出来るのです。
さらに旬の野菜というのは、無駄に肥料や農薬を使わずとも環境に適応するため十分に育つことが出来ますし、ビニールハウスや暖房などの設備が不要なので価格を低く保てます。
なにより旬の時期というのは、その野菜が一年で最も栄養価の高い時期でもあるのです。
お得に、そして健康や美容にとっても、旬の野菜をたくさん食べるということは、とても理にかなっているのです。
家庭では一般的に野菜を食べる量が不足しがち
昨日食べた食事のメニューを覚えていらっしゃいますか?
厚生労働省では一日の野菜摂取量の目安を、緑黄色野菜を120g以上と淡色野菜を230g以上の合わせて350g以上食べることを目標として掲げています。
もしかすると、野菜不足に陥ってしまっていませんか?
野菜にはビタミンやミネラルといった、私たちの体の健康を維持するための栄養層が豊富に含まれています。
さらに、第六の栄養素として注目されている食物繊維が豊富に含まれているのです。
食物繊維には、便秘の解消など腸の健康を維持したり、血糖値の上昇を緩やかにしてくれたり、血中コレステロールの上昇を抑えてくれるなど、さまざまな健康効果が期待できる成分。
あなたが毎日の食事で、食物繊維をしっかりとれていて野菜不足になっていないかどうかを見分ける指標の一つに、
一日に一回、規則的に排便があるかどうか
というものがあります。
もしもそうでないならば、もしかすると野菜不足が関係しているのかもしれません。
学校給食では、1日に必要な栄養バランスを考えた食事が提供されています。
それが春休みでお休みになって、代わりに野菜が不足しがちな家庭料理に置き換わることで、野菜がたくさん余ってしまい野菜の値段が下がってしまうというとこになるのです。