毎日の献立を考えたり、自分や家族のために料理をするのが苦しくなっていませんか？
そんなときは頭を空っぽにして、ご飯と旬野菜の具沢山お味噌汁とお漬物で、ゆとりある豊かな食卓を囲んでみてください。
きっと、美味しくて幸せな食事を楽しむことができますから。
旬の野菜で始めるゆとりある豊かな食生活のすすめ
先日、くらしのための料理学という本を読みました。
筆者はテレビの料理番組でもおなじみの、土井善晴さん。
この本を読もうと思ったのは、美味しい野菜を作る農家たるもの、美味しい野菜の調理法を知っていなければ、お客さんに野菜の良さを知ってもらえないのでは、という理由からです。
私自身は、料理することに特別抵抗はなく、むしろ楽しんでやれる方なのですが、それでも毎日の献立を考えるとなると大変です。
仕事で疲れたり、体調がすぐれなかったり、料理に挑むコンディションが毎回完璧であるというわけにもいきません。
そんなときは、要領よく力を抜いて料理し、一汁一菜という食事スタイルで無理なくきれいに暮らすと良い。
くらしのための料理学は、そういった暮らしの幸福度を上げる、家庭料理のあり方について学ぶことが出来ます。
くらしのための料理学とは
初めてこの本を手に取ったときには、料理のさしすせそに代表されるような、美味しく調理するための方法のようなものを学べると思っていたのですが、そうではありませんでした。
この本で取り扱っているのは、食事に生まれる喜びや楽しみといった情緒を研究する料理学についてです。
レシピなどを取り扱った一般的な料理本とはかけ離れた内容で、どちらかというと哲学とか美学とかそういった心の在り方のようなものをテーマとした本と言えます。
苦しみあふれる家庭料理からの脱却
家庭料理にまつわる悩みといえば、毎日の献立を考えるのが面倒だったり、料理を作ること自体が面倒、といったものが代表的です。
食事に生まれる喜びや楽しみが、苦痛によって虐げられている現状。
こうなってしまった原因は、料理を手間と時間をかけて、美味しく綺麗に作らなくてはならないという、無言の圧力によるものだと本書で教えてくれます。
食の欧米化や、外食産業の発達によって、料理は手間暇をかけて美味しくあるべきという意識が、浸透してしまったんだそう。
本来家庭料理とお店で提供される料理では違っていて当たり前なのですが、家庭料理にまでお店の味を求めるようになってしまって、料理に抵抗感を覚える人が多くなったというのです。
本来の家庭料理はお店の料理とは違います。
もっと要領よく、力を抜いて、料理されるべきもの。
毎日、手間暇をかけて美味しく綺麗に、お店のように頑張って頑張って料理を作っていたのでは、疲れてしまうのも当然ですよね。
まして、お店はお客さんからお金をもらって料理をしていますが、家庭料理は金銭のやり取りはありません。
ここにも、料理をするのが億劫になる原因が潜んでいるのだそう。
一汁三菜ではなく一汁一菜という選択
日本の義務教育のカリキュラムでは、小学校から一汁三菜を基本とした食生活を指導されています。
これは戦後西洋の食文化が流れてきたことに由来していて、魚や肉などのメインディッシュを中心として献立を考える必要があります。
さらに、栄養のバランスを考えて、副菜を２つと汁物も追加して、一汁三菜をそろえなければなりません。
これでは、料理の手間はもちろん、献立を考えるもの苦痛になって当たり前なのです。
これに対して、一汁一菜のスタイルをとるとどうなるか。
旬の野菜をたっぷり入れた具沢山なお味噌汁を作ります。
あとは、冷蔵庫にあるお漬物や残り物を添えて完成です。
どうです？
とっても簡単ではありませんか？
気になる栄養素も、お味噌汁の中に豆腐や油揚げなどを入れればタンパク質も補給できますし、旬の野菜はそれだけで高栄養価。
時間に余裕があったりする場合は、追加で食べたいものをプラスするだけでいいのです。
週末はちょっと時間の余裕ができるからハンバーグを作ってみたり。
この時期に旬のお魚を添えてみたり。
基本をシンプルにまとめることで、あなたのライフスタイルに合った食卓を、要領よく力を抜いたまま作ることが出来るのです。
手抜きではなく、力を抜くという発想
くらしのための料理学を読んで印象に残ったのがこの言葉。
手抜きではなく、要領よく力を抜く。
という発想です。
面倒だから手を抜いたでは罪悪感を覚えてしまいます。
そうではなく、普段の家庭料理は力を抜いて要領よく栄養を補給し、きちんと料理することで体と心の健康を維持することを主目的とするのです。
スポーツでも音楽でも勉強でも、同じことが言えます。
ずっと頑張りっぱなしでは、絶対に途中で力尽きてしまいますよね。
最高のパフォーマンスを発揮するためにも、体に余計な力が入っていては、旨く事が運べません。
常に全力投球ではなく、要領よく、素敵で幸せな食卓を囲みたいものです。
くらしのための料理学はこんなあなたにおススメ
- 毎日の献立を考えるのがつらい
- 料理をするのが面倒くさい
- 健康的な食生活をおくりたい
- 土井善晴さんが好きだ
こういった悩みを持つあなたには、ぜひとも一度読んでもらいたい本です。
きっと豊かでゆとりある食卓を囲むことができるようになるはずです。
くらしのための料理学は、楽天市場やamazonで購入することが出来ます。
インターネットで購入することで、送料がお得になったり、在庫切れの心配がなく、お持ちのポイントが利用できるので、とてもお得で便利なのでおススメです。
