エシャロットとエシャレットと玉ねぎとラッキョウの違いについてお話したいと思います。
といいますのも、エシャロットとエシャレットが混同されていたり、紛らわしい情報があり、自分でも混乱してしまうので記録しておこうかと思った次第です。
結論だけまとめると、
- エシャロットとエシャレットは違うもの。
- エシャレットとラッキョウは同じもの。ただし栽培期間が違う。
- エシャロットと玉ねぎは違うもの。食べ方に違いがある。
- エシャロットを買いたいときはベルギーエシャロットと言う方が良い
こんな感じになります。
エシャロットとエシャレットの違い
農林水産省のホームページにもあります通り、エシャロットとエシャレットは全く別の種類の野菜です。
若どりのラッキョウのことを、市場に出回り始めたころにエシャロットと名付けて流通させたことに端を発する誤解なんだそう。
この誤解を解くために、若どりのラッキョウのことを、エシャレットと呼ぶようになりました。
よってエシャロットとエシャレットは別物で、
- エシャロットは西洋料理に香草として使われる小型の玉ねぎ
- エシャレットは若どりのラッキョウ
ということなのです。
エシャロットとエシャレットではとても誤解しやすいので、本来のエシャロットのことをベルギー・エシャロットと呼ぶことで、より分かりやすく分類できるようにしているようです。
本来のエシャロットが欲しい時は、お店の方に
『ベルギーエシャロットを下さい。』
と言った方が、正しく伝わるかもしれません。
農林水産省 エシャロットについて
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1304/01.html
エシャロットと玉ねぎの違い
エシャロットと玉ねぎは、どちらもネギ属の多年草です。
見た目の違いとしては、エシャロットのほうが小型で、ほっそりとした見た目。
玉ねぎが大きく育つにつれ何層にも重なって大きくなっていくのに対し、エシャロットはニンニクのように分球していくという違いがあります。
味や香りは、エシャロットのほうが香味野菜として使われていることからもわかる通り、より強く感じることが出来ます。
エシャロットは、ちょうど玉ねぎとニンニクの中間と表現しましょうか、ネギ特有の香りが強く感じられ、玉ねぎのような甘味は少ないです。
100g当たりの栄養価にも違いがみられ、エシャロットのほうが葉酸やミネラル分が多く含まれています。
ただし、通常エシャロットは香味野菜として少量しか食べませんから、一度に多く食べる玉ねぎと比較すると、一食当たりの栄養価にはそれほど違いが出ないかもしれません。
エシャロットとラッキョウの違い
エシャロットとラッキョウは、どちらもネギ属の多年草です。
見た目や味や香りが違うほかに、原産地が大きく違っています。
ラッキョウは中国が原産。
エシャロットは中央アジアが原産です。
ラッキョウの栽培中に、土を寄せて日光を遮り若いうちに収穫したものを、エシャレットあるいはエシャと呼んで販売しています。
まとめると
- エシャロットとエシャレットは違うもの。
- エシャレットとラッキョウは同じもの。ただし栽培期間が違う。
- エシャロットと玉ねぎは違うもの。食べ方に違いがある。
- エシャロットを買いたいときはベルギーエシャロットと言う方が良い
こうなります。