日本に古くから自生しており、ハーブの女王とも呼ばれ、食用や薬用として広く親しまれているヨモギ。
キク科ヨモギ属の多年草で若葉を食用にするほか、乾燥させてお茶にしたりと昔から様々な方法で利用されてきました。
ヨモギには、
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンC
ビタミンE
葉酸
鉄分
カルシウム
などの栄養素が含まれています。お味噌汁の具材や天ぷらにしたり、乾燥させてお茶にして飲むことで美容と健康を助けてくれる、とても栄養価の高い野菜なのです。— のっち@自然農家 (@arinofarm) April 10, 2022
若葉を美味しく食べることが出来るのは、葉が柔らかい3~5月にかけての、限られた時期だけという春に旬を迎える植物です。
しかし、畑では雑草扱いで邪魔者とされています。
今回はそんな、畑で雑草として扱われてしまうヨモギの、有効活用術を紹介したいと思います。
旬野菜ヨモギを食べる 畑で雑草扱いされるヨモギ有効活用術
ヨモギはハーブの女王とも呼ばれていて、爽やかでスッとした香りが特徴のハーブとして、今も広く愛されています。
ヨモギには鉄分と葉酸が含まれているため貧血の助けになったり、ビタミンKの凝結作用により止血剤として生葉をすり潰して傷薬として使われたりと、様々な利用法がされてきました。
その中でも今回は、やわらかい若葉を利用した、食べて美味しいヨモギの有効活用術をご紹介していきたいと思います。
ヨモギの若葉の下ごしらえ
ヨモギを食用に使う場合は、やわらかい若葉が出てくる3~5月が最も適しています。
ヨモギの上から10センチくらいを目安に、手でプチッとちぎれるくらいの硬さの部分を収穫していきます。
収穫し終わったら、いよいよ下ごしらえ。
- ヨモギをサッとゆでる
- ざるにあげて水けを切る
簡単2ステップです。
ヨモギに含まれる水溶性ビタミンなどの栄養素が、ゆで汁に溶けだしてしまうのが気になる場合は、蒸し器で加熱するのもおススメです。ヨモギが少量ならラップをしてレンジでチンするだけでも大丈夫。
サラダやおにぎりなど、やわらかい食感が大切な時は、少々手間ですが葉だけちぎって下ごしらえをします。
ヨモギのおにぎり
まず一番に試してもらいたいのが、ヨモギのおにぎり「ヨモにぎり」です。
下ごしらえがすんだヨモギを、できるだけ細かく千切りにしておきます。そしてご飯と混ぜておにぎりにするだけ。
とっても簡単です。
おにぎりの中にお好みで具材を入れたり、ヨモギの他に刻んだ梅やゴマを入れても美味しく仕上がります。
でもまずは、ヨモギだけのおにぎりを作ってみてください。
口いっぱいに広がる爽やかなヨモギの香りが、春を運んできてくれたような感動を味わえますよ。
ヨモギティーを簡単にいれる方法
ヨモギの葉を乾燥させてお茶にして飲むのもおススメです。
ヨモギの葉をサッとゆでて、天日干しにするか、トースターで乾燥させて、お茶の葉っぱとして利用します。
出来るだけ低温で加熱していった方が、焦げて失敗することが防げると思います。
乾燥すると、くるんとカールしてくるので目安にしてみてください。
乾燥したヨモギの葉を急須に入れ、あとは普通のお茶と同じように飲むことが出来ます。
ヨモギ特有の爽やかでスッとした香りが、病みつきになりますよ。
ヨモギジェノベーゼでイタリア風
私、和食とイタリア料理が大好物で、洋食にするならイタリアン、というくらいに体になじんでしまっています。
ヨモギと似たイタリア料理に欠かせない食材は何かないかな?と考えたときに思いついたのが、バジル。
バジルは、イタリア料理を代表するハーブの王。
そしてヨモギは、アジアが誇るハーブの女王。
つり合いが取れているとは思いませんか?
というわけで、通常はバジルで作る、ジェノベーゼソースを、ヨモギで作ってはいかがでしょうか。
材料は
- ヨモギ
- オリーブオイル
- 麦みそ
作り方は
- 下拵えが終わったヨモギとオリーブオイルをミキサーで混ぜる
- 好みの味になるまで麦みそを加えミキサーで混ぜる
本場イタリアのジェノベーゼソースは、ニンニクや松の実とバジルをオリーブオイルでまとめたソースなのですが、和風っぽく麦みそで味を調えてみました。
ヨモギと麦みその和と、オリーブオイルの洋がうまくマッチして、美味しいソースに仕上がります。
お好みでニンニク、粉チーズや、クルミや松の実などのナッツ類、塩や胡椒の香辛料を加えてお好みの味付けに仕上げてください。
出来上がったソースは、パスタに絡めたり、魚やお肉をソテーしたものにかけたり、焼いたパンにパテのようにしてぬって食べるのも、お勧めです。