2022年7月のありのファームの畑の様子です。
例年よりも梅雨明けが早く発表されたものの、しとしとと雨が続いたようで、結局例年と同じくらいの時期まで晴れ間があまりありませんでした。
湿気に弱い大豆などの野菜はあまり思うように育たず、来年はもう少し湿気対策をした方が良いなと思う反面、夏の葉物野菜であるモロヘイヤやエンサイなどは元気に育ってくれているようです。
自然農の夏の様子
自然農を初めて、初めての夏。
自然農を実践して、もうすぐ丸一年がたとうとしています。
そのなかで思ったのですが、やはり夏の季節が一番大変なのではないかなと思っています。
太陽の光が厳しく、植物にとっては光合成がたくさんできてうれしい反面、人間にとっては少々厳しい環境。
熱中症や、日焼けによる火傷。虫暑くて体調管理が大変になっているなかで、野菜以外の雑草の生長も激しく、草管理で一日があっという間に終わってしまう日もあります。
それでも畑の野菜たちは、こちらが手助けをしてあげれば雑草に負けずに元気な姿を見せてくれ励みになります。
写真のトウモロコシも、それらしい見た目に育ってくれているようです。
モロヘイヤは夏の自然農おススメの野菜
こちらはモロヘイヤを植えてしばらく経過した様子。
畝の上にはえる雑草を地際で刈り取り、地面を少し掘り下げて、モロヘイヤを畝に沿って植えています。
雑草の根を残したまま刈り取ることで、土中の生態系を壊すことなく土が豊かになっていきます。刈り取った雑草をそのまま畝の上に置いておくことで、新しく雑草が生えてくることを防ぎつつ、風雨によって畝の土が風化したり流出するのを防止。枯れ草の有機質を微生物によって分解してもらうことで植物の栄養とし、生長も促します。
モロヘイヤは夏が旬の野菜。
旬を迎えた野菜は、人が手を加えずとも病害虫に負けずに強く育ち、味も良く栄養価が豊富。
反対に、大根やホウレンソウなどの冬が旬の野菜を今の時期に育てようとすると、大変な労力を必要とします。
自然農を上手く実践していくためには、季節に沿った、自然に沿った農を営んでいくのが理にかなっていると思い知らされます。
自然農を始めたばかりの畑は果菜類が難しい
こちらは、畑で育てているオクラの様子。
自然農では、始めたばかりの、まだあまり土が育ち切っていない畑では、実を食べる野菜や花を食べる野菜を収穫するのが難しいとされています。
植物は、まず枝葉が充実し、花を咲かせ、実を結びます。そのため、どうしても実を収穫する野菜を育てるためには、必要となる栄養が沢山必要になります。
なので、モロヘイヤやエンサイなど葉を収穫する野菜は比較的簡単に育てられますが、オクラやトマト、ナスビなどの夏野菜は難易度が高くなるというワケです。
ありのファームで育てているトウモロコシも、市販のものと比べるとどうしても小ぶりになってしまいますし、そもそもトウモロコシの草の勢いからして、まだ弱弱しい感じがしています。
なので、これからの成長に期待しつつ、刈り取った雑草を株元に補いつつ、生長を見守っています。