畑の様子

ありのファーム2022年6月の畑 梅雨の長雨で生命力が蓄えられる

2022年の梅雨は、例年よりも短い傾向だそう。ありのファームのある鹿児島県でも、6月の終わりには梅雨が明けました。

6月は例年梅雨のシーズンで雨の日が多く、畑に出られる時間が短くなり、どうしても作業の進むのが遅くなります。

その結果、雑草の管理が行き届かずに、自然のまま伸び放題となってしまいます。

ただ、悪いことばかりではなく、雑草が良く生える場所と言うのは、自然農としては土地が豊かになっている証拠。地上の緑が豊かになればなるほど、その土地が豊かになり野菜が育ちやすい環境が整っていくとされています。

まさに、梅雨の長雨で生命力を蓄えている、といったところです。

ありのファームの畑はもともと水田で、お米を育てていました。

なので、生えてくる雑草も、水田でよく見かけるヒエが、梅雨の長雨を利用して、旺盛に生長していました。

ハコベやホトケノザなどの冬の雑草から、ヒエやセイタカアワダチソウなどの夏の雑草へと交代して、畑の様子もがらりと変わっています。

自然農の夏の野菜

自然農へ転換したばかりの畑ということで、まだまだ野菜が育ちにくい環境です。

自然農を始めたばかりは、葉物野菜をメインに育てることがおススメされています。

野菜は、葉が茂り、花が咲き、実がつく、というサイクルをとっているので、どうしても実や花を収穫する野菜は難易度が上がってしまうからです。

なのでありのファームの畑でもモロヘイヤやつるむらさき、クウシンサイを育てています。

緑肥にもなるトウモロコシとカボチャの組み合わせ

トウモロコシとカボチャ
こちらの畑はもともとお米を育てていた水田でした。

そして、昨シーズンまでは白菜を慣行農法で育てていた畑でもあります。

もともとイネ科(お米)の作物が育っていた土壌に、白菜の後に植えると生長がしやすいとされているトウモロコシ(イネ科)を植えてみたところ、案外うまく育ってくれているようです。

トウモロコシは、上方向にまっすぐ伸びて育つので、どうしても畑の横空間が無駄になってしまいがち。そこで合わせて植えておくと空間を有効活用でき、お互いの生長にとって良い効果があるコンパニオンプランツ、カボチャを合わせて植えています。

イネ科のトウモロコシと違い、カボチャはウリ科。苗が幼い時期にいくつか虫に食べられてしまったり、梅雨の長雨で傷んでしまう苗が多く、なかなかうまく育ちません。ですが、梅雨が明けたので捕植してみることに。

捕植とは、苗が傷んでしまって土地が開いてしまったところに、予備や代わりの苗を植えることを言います。

自然農を始めて、初めての夏野菜シーズンなので、実がしっかりと実ってくれるところまで育つのか心配ではありますが、頑張ってくれるよう応援しています。

ABOUT ME
のっち
のっち
私は、鹿児島県志布志市にある畑で営農している個人農家です。 無農薬、無肥料、不耕起、無除草栽培で、安心安全で美味しい野菜は当たり前、環境にも優しい農業を目指しています。