家庭菜園とガーデニング

夏の家庭菜園の定番青シソの種ができていたので自家採種してみた

自家採種とは、自分で植物の種を採取して、来年の家庭菜園の種として利用する行為です。

自家採取することで、

  • 種や苗を買うお金を節約できる
  • 庭の自然環境に適した苗を育てることができる
  • どのようにして育てられて得られた種かがわかる

といった、3つのメリットがあります。

実際に、青シソの自家採取をしてみた様子とあわせて、紹介していきたいと思います。

夏の家庭菜園の定番青シソの種ができていたので自家採取してみた

シソ種トレー

夏の家庭菜園の定番の1つ青シソ。

夏の間中、爽やかな香りのする葉で楽しませてくれました。

秋にさしかかるころ、花穂が次々と出てきて、可愛らしい白い花を咲かせ、10月中旬頃から種を実らせます。

花穂が、茶色く変色してくるのが、種を採取できるという合図。

さっそく、花穂を切って、種を取ります。

種は、花弁がついていたところの、付け根のぷっくりと膨らんだ部分に数粒ずつ入っています。

花穂をもって、軽く振ったり撫でるだけで、ぱらぱらと黒くて丸い小さな種がこぼれてきます。

シソ種ラベル入り

種は、しばらく乾燥させてから、密閉できる袋に入れ、冷蔵庫などの涼しくて乾燥した場所で保存します。

保存袋の中に、何の種なのか、いつ採取したのかを書いて記録したメモも一緒に同封しておくと、管理が楽になりますよ。

種や苗を買うお金を節約できる

自家採取で青シソの種を採取することで、来年の青シソの種や苗を購入する資金を、節約できます。

青シソの種と苗は、比較的安い価格で購入できるので、あんまり大きなメリットとは言えないかもしれません。

ですが、塵も積もれば山となる。1年につき100円節約できるとして、10年家庭菜園を続ければ、1000円も節約できることになります。

1000円です。

ランチ代が浮きますね!

庭の自然環境に適した苗を育てることができる

家庭菜園で育って、花を咲かせて、種を残してくれた青シソ。

この青シソは、あなたの庭の環境に適応した、あなたの庭に適した青シソです。

複数株植えている場合、その中で最も育成の良かったもの、最も香りのよかったもの、最も病害虫に強かったものがあったならば、毎年一番気に入った株の種だけを選抜していくのがおススメです。

こうすることで、あなたの庭に適した、あなただけのオリジナル品種の青シソが手に入るかもしれません。

世界に一つだけの、あなただけの最高の青シソ。

なんだか、とってもワクワクしてきませんか?

どのようにして育てられて得られた種かがわかる

あなたの庭で育てた青シソから採取した種です。

青シソの種が、どのような環境で育てられたが一目瞭然。

農薬の心配や、化学肥料を使わずに育てたのであれば、それは立派な有機野菜の種です。

オーガニックの種は、とっても貴重。

お店で買うと、普通の種よりオーガニックの種のほうが高額になるほど、安心安全なことに価値があるのです。

ぜひ、大切になさってください。

シソの実は食用になる 意外とおいしいプチプチ食感

花穂が、茶色く変色してくるのが、種を採取できるという合図。

ということを最初にお話ししたのですが、じつは茶色くなる前に収穫すると、しその実は食用にできるんです。

シソ特有の清涼感と、まだ乾燥しきっていない種のプチプチ感が病みつきになる味わい。

秋の初めに、直売所などに立ち寄ると、しその花穂がパックに詰めて売られていたりします。

初秋の味覚とも呼べるしその実。

醤油漬けや佃煮、花穂のまま天ぷらにして食べる等、楽しみ方もいろいろ。

まだちょっと、種を取るには早すぎるかなーという青シソが、庭に生えていたら、取りすぎて採種できなくならない程度に、収穫してみてはいかがでしょうか。

以上、夏の家庭菜園の定番青シソの種ができていたので自家採取してみた様子をご紹介しました。

  • 種や苗を買うお金を節約できる
  • 庭の自然環境に適した苗を育てることができる
  • どのようにして育てられて得られた種かがわかる
  • しその実は美味しく食べることもできる

一度で二度おいしい、青シソの自家採種。

ぜひ一度チャレンジしてみてください。

ABOUT ME
のっち
のっち
私は、鹿児島県志布志市にある畑で営農している個人農家です。 無農薬、無肥料、不耕起、無除草栽培で、安心安全で美味しい野菜は当たり前、環境にも優しい農業を目指しています。