市民農園という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
市民農園とは、野菜や果物などの収穫体験ができる、個人農家が運営する農園や、農業法人のことを言います。
市民農園の中でも私が気になっているのは、家庭菜園を行うことで幸せホルモンと呼ばれる脳内物質の分泌が促され心身ともにリフレッシュすることが出来る効果に着目した、家庭菜園と宿泊施設をミックスさせて楽しむというスタイルです。
- 家庭菜園が出来る貸農園
- 宿泊できるコテージ
この2つが組み合わされた市民農園で、ドイツではクラインガルテンと呼ばれ、1800年代から続く伝統的な貸農園スタイルなんだそう。
一言で説明すると、庭付き貸別荘といったところでしょうか。
農業のリラクゼーション効果に目を付けた市民農園事業について
家庭菜園を行うことで、幸せホルモンと呼ばれる脳内物質の分泌が促され、心身ともにリフレッシュすることが出来るというお話を以前ご紹介しました。
農業体験は、日の光を浴びて、適度な運動が行え、家族や周りの人とのコミュニケーションが円滑になり、収穫体験で成功体験を得られるため、とても充実した時間を過ごすことが出来ます。
ですが、昨今の住宅事情を鑑みると、なかなか家庭菜園を行うことが出来る環境を備えた住宅を見かけなくなりました。
庭があっても、コンクリートで全面を覆ってしまっていたり、植物の育つ隙間が無かったりもします。
そんなときに注目されるようになったのが、市民農園です。
市民農園では、一定期間畑を借りることができ、農のある暮らしを手軽に体験することができます。
そして、そんな市民農園に簡易的な宿泊施設を取り入れ、中長期的に滞在することを可能にしたのがクラインガルテンなのです。
クラインガルテンはのんびり農のある暮らしを体験できる
市民農園を利用する理由として挙げられるのは
- 自分や家族の健康のため
- 休日や余暇を有意義に利用するため
- 安心する農産物を栽培するため
- 農作業の体験をしてみたいため
- 子どもに作物の栽培を体験をさせるため
といったものが多いようです。
市民農園がある場所は、利用者の自宅からある程度近場で、移動手段は車や自転車などさまざまです。
午前中の朝早くに出かけ、日が暮れる前には帰路につくというのが一般的。
これだと、肝心の農作業に充てられる時間を潤沢にとることがとても難しいものです。
休日や余暇を有意義に過ごしたり、子どもと一緒に農業体験をするにはとても慌ただしく、あまり素敵な時間とは言い辛いかもしれません。
そんなときにコテージなどの簡易宿泊施設があれば、土日や祝日などの連休を利用して、とてもゆったりとした時間を過ごすことが可能になります。
土曜日の午前中に農園に到着して、のんびり家庭菜園を楽しんだあとは自然に囲まれてゆったり過ごす。
あくる日の日曜日に、朝の新鮮な空気に包まれて畑の収穫を楽しんだ後、日が暮れる前に帰路に就く。
こういった感じで、とても有意義な休暇を過ごせるというワケなのです。
日本には市民農園整備促進法という法律があります。
市民農園の設備を改善し、より多くの人に農のある暮らしを体験してもらうことは、国をあげて推奨しているのです。
市民農園に関する意向調査結果:農林水産省
https://www.maff.go.jp/chushi/green/siminnouen/attach/pdf/siminnouen-14.pdf