畑の様子

ありのファーム2023年1月の畑

2023年1月のありのファームの畑の様子です。

今年の1月は、10年に一度の強い寒波がやってきたということで、とても厳しい季節となりました。

冬は農作業自体はそれほど忙しくはありませんが、畑の畝を整えたり水はけを改善したりと、あまり表に出ない作業がいろいろとあります。

また、霜が降りてダメになってしまわないようジャガイモなどのイモ類を土から掘り出したり、保温対策をして次の植え付けにそなえます。

秋に植えたジャガイモの収穫

本格的に寒さがやってくる前に、晴れが続いた日を選んでジャガイモの収穫をしました。

ありのファームでは春にもジャガイモを植えていたのですが、そちらのほうはあまり良い結果が得られませんでした。おいしそうな品種をカタログから選んで植えたのですが、気候がお気に召さなかったのか畑が気に入らなかったのか、あまりうまく育たなかったのです。

今回秋じゃがを得るときに選んだのは、周りの地域でも良く育てられている品種、ニシユタカ。水分量が多くしっとりまろやかな触感で、甘味は控えめ。煮崩れしづらいため、煮物やスープの具材としておすすめです。

自然農法は、農に土地をあわせるのではなく、土地にあった農をするため、適地適作を基本に実践したほうがうまくいくよう。

もう少し土が育ったら、もうすこし品種の幅が広がりそうな気がしますが、しばらくは環境にあった品種を選んで、育てていけたらなと思います。

ジャガイモにイボイボ状態のものもあった

収穫したなかで、一部のジャガイモにイボのようなものが発生していました。

これは、そうか病という病気。そうかは、瘡蓋と感じでは書き、かさぶたを意味します。

ジャガイモの皮表面に、イボのような固いかさぶたのような状態がみられるのが特徴。

今回ジャガイモを植えた場所は、畝を作ったばかりでまだ雑草もほとんど生えていないような場所でした。イネ科やマメ科の緑肥を植えると病気の軽減効果が見込めるということもあって、これからいろいろな雑草が生えて、土壌生態系が豊かになっていくにつれ、病気の発生も抑えられていくと考えています。

また、そうか病は見た目がわるくなるだけで食べることができ、実際に食べてみたところ味や食感に影響することはなく美味しくいただくことができました。自家消費するだけなら、それほど問題にはならなさそうな病気です。

ブロッコリーのかわいらしい蕾が見えてきました

厳しい寒さの中、寒さに強い野菜たちは元気に育っています。

写真はブロッコリーの小さな蕾が見えてきたところ。

市販のブロッコリーと比較すると、まだまだ小さいですが土が育ってくることで、大きく立派に育つようになると期待しています。

葉や脇芽もおいしいブロッコリー

いちばん大きな蕾の部分を収穫した後も、ブロッコリーは長い間収穫を楽しむことができます。

私がブロッコリーを育ててみて一番驚いたのは、市販されているブロッコリーについていたら捨てられているような葉が、とてもおいしい食材だと知った時です。

ブロッコリーはキャベツやケールと同じアブラナ科の野菜。なので、葉っぱもおいしく食べることができるのは、当たり前のことだったのかもしれませんが、実際に口にするまではちっとも思いつきませんでした。

特に小さな脇芽は、柔らかくて甘味が強いので、そのままサラダの具材としても美味しくいただけました。もう少し大きく育ててアスパラガスくらいの大きさになったところで収穫するのも、歯ごたえがあって美味しくいただけます。

脇芽からは、少し小ぶりなブロッコリーが成長する品種もあるようなので、ブロッコリーが好きで長く収穫を楽しみたいなら、そういった品種選びをするのも楽しそうです。

 

ABOUT ME
のっち
のっち
私は、鹿児島県志布志市にある畑で営農している個人農家です。 無農薬、無肥料、不耕起、無除草栽培で、安心安全で美味しい野菜は当たり前、環境にも優しい農業を目指しています。