個人農家の独り言

良く使うイタリアンハーブまとめ 家庭菜園でも結構育てやすい

和食ばかりで飽きてしまう時は、和食のように健康的な食材を多く使う地中海料理がおススメ。

特に、私が好きなのが、イタリア料理。

トマトやオリーブオイル、マメ類に魚類と、ヘルシーで美容にもいい食材を多く使うので、洋食のメニューを考えるときは、イタリアンの料理本を参考にしています。

イタリアン本を読んでいると、スーパーではあまり見かけないフレッシュハーブが頻繁に登場します。

そうなってくると、欲しいなとなってくるものなのですが、なかなか手に入らない。

スーパーなどの生鮮食品店よりも、ホームセンターなどの園芸店に行った方が、買い求めやすいのではなないかと思ってしまうほどです。

そこで、よく使うイタリアンハーブと、意外と家庭でも手軽に育てられるハーブについてご紹介していこうと思います。

良く使うイタリアンハーブまとめ 家庭菜園でも結構育てやすい

レシピ本などでよく出てくるイタリアンハーブはこんな感じです。

  • イタリアンパセリ
  • バジル
  • オレガノ
  • ミント
  • タイム
  • ローズマリー
  • セージ
  • ディル
  • フェンネル
  • コリアンダー

こうやってならべてみると結構な種類があるのですが、あると料理がとても美味しく仕上がりますが、なければ無いで特別困らないのではないかというのもハーブの面白いところ。

イタリアの名前がそのままついているイタリアンパセリをはじめ、バジルやミントやローズマリーは栽培するのがとても簡単なので、是非とも取り入れてみてほしいハーブです。

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イタリアの名前を冠するイタリアンの代名詞的なイタリアンパセリ

イタリアンパセリというハーブは、名前にイタリアンがついていることもあり、かなり多くのレシピに採用されているように思います。

日本の和食でいうところの、万能ねぎといったポジションでしょうか。

レシピに記載されていなくとも、最後にパラパラッとトッピングするだけで、なにやらおしゃれな雰囲気が醸し出され、異国情緒あふれる地中海料理へと姿をかえます。

日本のスーパーでよくみられる、葉っぱが細かくカールしたパセリと比較すると、すこし癖が抑えられていて、スッキリぱりっとした香りと食感を楽しむことが出来ます。

ちなみに日本でよく見かけるパセリは、オランダゼリと呼ばれています。他にもフレンチパセリと呼ばれる、チャービルというハーブもあります。

個人的には、パセリと言えばイタリアンパセリというくらい好きで、自宅ですぐ収穫できる位置に植えています。

完成した料理がちょっと物足りないとか、彩が欲しいなという時は、庭に出てちょこちょこ収穫しています。

やっぱり収穫したてが一番美味しいので、自給自足をお勧めしたいハーブです。

夏と言えばバジル

パセリは一年中収穫が出来る、とっても便利なハーブなのですが、夏の暑い季節に限ってはバジルが一番の主役です。

生育旺盛で、ほっておくと他のハーブスペースまで侵食してしまう勢いで育ってしまうので、こまめに剪定をかねた収穫をする必要があるくらいです。

同じく夏に旬を迎えるトマトやナスとの相性も良く、暑さで食欲が減衰される時期に、ピリリと爽やかな香りが食欲を刺激してくれ、暑い夏を乗り切るパワーを分けてくれます。

ただしバジルの葉はとても柔らかくデリケート。ちょっとの衝撃で傷んでしまったり、水洗いをしてしまうと香りが薄まってしまったりと、扱いに注意が必要です。

宅配ピザを頼むとオレガノが欲しくなる

宅配ピザを頼むと、メーカーによってはタバスコやドライハーブのトッピングをオマケで付けてくれるところがあります。

あの、ドライハーブの中身がオレガノ。

オレガノはシソ科の植物で、バジルや青シソの仲間で、シソ科特有の清涼感のある爽やかな香りが特徴的。

フレッシュハーブよりは乾燥させた方が、より香りを強く感じるハーブです。

別名花ハッカとも呼ばれており、香辛料としてではなく花を楽しむ観賞用の品種もあります。

シソやバジルと比較して、オレガノはほのかに甘みをまとった香りで、ピザなどの甘辛いトマトベースの味やチーズ系のレシピにマッチしているように思います。

宅配ピザを頼むときには、収穫していたオレガノをパラパラとトッピングすると、本場イタリアのピザの味を楽しむことが出来るかもしれません。

デザートにもパスタにも万能ミント

ハーブと言えば、ミント、というくらい広く愛されているハーブです。

ですが、生育旺盛すぎるため、地植えにすると思わぬ場所から地下茎を伸ばし、どんどん広がって手に負えなくなるという話も聞くくらいです。

心配な方は、プランターでの栽培をお勧めします。

スーッと爽やかで刺激的な清涼感が特徴のハーブで、甘さを含んだスペアミントと、キリリとキレのある香りが特徴のペパーミントに大別されます。

一緒に植えてしまうと、原種に近いスペアミントが勝ってしまい、他の種類のミントが見当たらなくなるということも起こりえるので、複数のミントを育てる場合は、場所を離して植えるのがおススメです。

暑い季節にアイスクリームにトッピングしたり、紅茶と一緒に入れてフレーバーティーを楽しんだり、こってり系のパスタにトッピングしたり、ミントはとても幅広く楽しめるハーブです。

スッとスパイシーなタイムはお肉や魚にぴったり

スッとスパイシーなタイムは、お肉やお魚料理にぴったりです。

タイムと言っても、ミント同様いろいろな品種があり、レモンのような香りのするレモンタイムや、お庭のグランドカバーに最適なクリーピングタイム、葉の美しさを楽しむシルバータイムなどがあります。

料理用に使うのは、コモンタイムなどの、小さな木のように育つ立ち性(たちせい)と呼ばれる品種。

特に、フレンチタイムと呼ばれるタイムは、コモンタイムのなかから特に香りのよいものを選抜した品種ということで、見かけたら手に取ってみてください。

甘く華やかなローズマリーは強い香りの食材と相性が良い

ローズマリーは甘く華やかな強い香りが特徴的なハーブです。

とても香りが強く、フレッシュでもドライでも、特徴的な香りを楽しむことが出来ます。

そのため、お肉やお魚料理の中でも、臭み消しなどに使うことが多いように思います。

たとえばラム肉やサバなどの、強い匂いをもったお肉やお魚と一緒に使われているようです。

もちろんそれ以外にも、加熱調理によって香りが飛びにくいため、ローストビーフやジャガイモのオーブン焼きなど、じっくり時間をかけて作る料理にも多く使われています。

セージは強い殺菌作用があり肉料理に使われる

セージの中でも、コモンセージと呼ばれるセージは、和名をヤクヨウサルビアと言います。

このことからもわかる通り、セージは古くから体の健康のために使われてきたハーブで、特に抗菌作用や殺菌作用に注目されていて、冷蔵庫などがなかった時代には傷みやすい肉料理に欠かせないハーブとして親しまれてきました。

様々な菌類に対して役に立ってくれるということで、香辛料としてのハーブとしてだけではなく、薬草としての側面も強かったようです。

現在でもセージのクリアでスッキリした香りは、肉料理に良く利用されており、ソーセージはハーブの名前から付けられたという説もあります。

sow (雌豚)+ sage (セージ)

ディルは細い葉っぱが特徴で魚料理によく使われる

ディルは、羽のように細い葉と、柑橘類のようなスッキリした香りと苦みが特徴のハーブ。

その香りとの相性から魚のハーブとも呼ばれ、魚料理やチーズなどの乳製品を用いたレシピに採用されることが多いです。

繊細な細葉が美しく、飾りつけのハーブとしても優秀。

スモークサーモンとリコッタチーズにディルを添えるだけで、素敵な一皿が完成します。

フェンネルは太った茎の部分も美味しいハーブ

ハーブと言えば、葉っぱの所を利用するものが多いのですが、フェンネルは葉っぱ以外にも、コールラビのように太った茎の部分も美味しく食べることが出来る、一粒で二度美味しいハーブです。

ディルと同じように、羽のように細い葉っぱが特徴的ですが、フェンネルは独特の甘くスパイシーな香りがします。

ウイキョウやフィノッキオ(丸く太った茎の部分のこと)の名前で呼ばれることもあります。

また、フェンネルの種は、フェンネルシードと呼ばれ、インド料理などでスパイスとしての利用もされています。

コリアンダーは好みの分かれるフローラルな香り

コリアンダーは、パクチョイやパクチー、シャンツァイ、コエンドロなど、いろいろな言語圏で様々な呼ばれ方をしています。

このことからも、世界中で広く愛されているハーブということが言えます。

しかしその一方で、カメムシソウと呼ばれるほどに特徴的な独特の香りは好む人を選びます。

私個人的には、バラのハンドクリームのような香りと言いますか、パクチーを口に含んだまま鼻から息を吸ったときの臭いは苦手ですが、息を吐くときのパクチーの香りは結構好みです。

コリアンダーは、葉の他に根、茎、種子など、全草を余すことなく利用できる有用なハーブで、栄養価も高く薬用として使われてきた歴史があります。

コリアンダーシードと呼ばれる種のようなものは、実は植物学上「果実」という分類になるようです。

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のっち
のっち
私は、鹿児島県志布志市にある畑で営農している個人農家です。 無農薬、無肥料、不耕起、無除草栽培で、安心安全で美味しい野菜は当たり前、環境にも優しい農業を目指しています。