ぬか漬けは日本に古くから伝わる伝統的な食文化。
米ぬかを使って乳酸菌を増やして美味しい漬物をつくる食文化なのですが、いかんせん用意に手間が必要。
発酵食品は健康にも良いという事で始めてみようとは思うものの、なかなか時間が取れずに始められていないという時は、
市販のぬか漬けセットを利用して自分流に育てていくのがおススメです。
なぜなら、
- ぬか漬けをすぐに楽しめる
- ぬか床の保存と管理が楽
- 慣れてきたら自分流にアレンジできる
と良い事尽くしだからです。
今回は、簡単手軽にチャレンジできるぬか漬けの始め方と、市販のぬか漬けセットを利用したぬか床メンテナンス術をご紹介したいと思います。
ぬか漬けを手軽に始める方法食事に発酵食品を取り入れよう
ぬか漬けを初心者でも、管理や保存が大変な一人暮らしでも、簡単に始められる作り方は、市販のぬか漬けセットを利用することです。
ただし、ぬか漬けセットを利用する場合は、裏面を必ず確認するようにしてください。
可能であれば米ぬか、食塩、昆布、唐辛子といった材料だけで作られた製品がベスト。化学調味料や食品添加物が無添加のものを選ぶと良いです。
近くのスーパーには売っていないという場合は、楽天などのインターネット通販を利用するのもおススメです。
下記で紹介している特許取得の発酵ぬかどこお試しセットは、雑菌を抑える効果の高い乳酸菌を利用しているため、週に1度かき混ぜるだけでよいので、ぬか漬けの管理がとても楽なのです。
通常は、常温に置いておくならば毎日、冷蔵庫保存であっても2日に一度はぬか床を混ぜて、空気を入れる管理の手間があるのですが、その手間がないのが凄いぬか床なんです。
市販のぬか床セットを自分流に育てていく楽しみ
さて、スーパーやネットショップで無事にぬか床セットを購入してみたら、さっそくぬか漬けを試してみてください。
独特の爽やかな芳香と、程よい塩かげん、そしてお漬物特有の楽しい食感。
これでもうあなたも、ぬか漬けの虜。
でも、長い間楽しんでいると、野菜から出た水分でぬか床が水っぽくなってしまったり、味が薄くなってきたり、酸味が強く出てきてしまうことがあります。
最初の頃と味わいが変わってきたなと感じたら、お手入れが必要なサイン。
- 水っぽくなってきたら、米ぬかを足してあげる
- 塩気が無くなってきたら、塩を足してあげる
- 酸味が強くなってきたら、お酒を足す、辛しを足す、良く洗った卵の殻を足す
などして、ぬか床の状態をキープするメンテナンスが必要になってきます。
この作業を長い間繰り返していくことで、あなたの好みに合ったぬか漬けが楽しめる、自分流のぬか床が出来上がってくるのです。
一度ぬか床が完成してしまえば、10年でも20年でも楽しむことが出来ます。中には、代々続くぬか床を受け継いで、世代を超えて家庭の味を守っているというところもあるそうです。
ぬか漬けの味に飽きてきたなと思ったら、自分流に旨味をアレンジする方法もあります。
例えば、
- 干しシイタケ
- かつお節
- 山椒の実
- 青梅の実
- ゆずの皮
こういった、旨味成分の強い乾物や、香り豊かなスパイスを加えることで、さらに味わい豊かなぬか漬けになります。殺菌と防腐剤として唐辛子を入れるときに、一緒に加えてみてみるのがおススメです。
発酵食品で腸内の善玉菌を応援しよう
ぬか漬けは、米ぬかを発酵させて作る発酵食品。
ぬか床には主に、表面付近に酵母菌、真ん中に乳酸菌、底面に酪酸菌と呼ばれる菌がバランスよく住み着いています。
これらの菌のバランスが崩れてしまうと、ぬか漬けが美味しくつからなくなったり、嫌なにおいが発生してしまうため、数日に一度はかき混ぜる必要があるのです。
この時に気を付けたいのは、かき混ぜすぎてもかき混ぜすぎなくても、菌のバランスが崩れてしまうというところ。
かき混ぜる時のポイントは、表面付近のぬか床を底の方に、底面付近のぬか床を表面に持ってくるようにしてあげること。
- 表面の酵母菌は酸素を好むので、増えすぎないように底に
- 中心の乳酸菌は酸素を嫌うので、あまりかき混ぜ過ぎないように
- 底面の酪酸菌は酸素を嫌うので、増えすぎないように表面に
この3種類の菌のことを意識して、適度な天地返しをすることが理想なのです。
ぬか漬けは酪酸菌が含まれているスーパーフード
私たちの健康を守るためには、免疫機能が集中している腸の健康を守ることが大事。
そのためには、腸内フローラと呼ばれる菌のなかでも、善玉菌と呼ばれる菌たちを元気にしてあげることが必要です。
善玉菌のなかでも酪酸菌と呼ばれる菌は、大腸のエネルギー源となって活躍してくれるほか、免疫力を高め、肥満の予防やお通じの改善にも効果が期待できます。
さらに大腸のエネルギー源として活動を促進することで、腸内の酸素を消費させることに貢献しています。その結果、酸素に弱いビフィズス菌や酪酸菌が増加しやすい環境を整えてくれ、腸内環境を良い方向へと導いてくれるのです。
酪酸菌そのものを含む食材は、ぬか漬けや臭豆腐などの一部の食品にしか含まれていません。
なので、ぬか漬けを食べることは、私たちの腸内環境と健康を守ることにつながるのです。
ぬか漬けの本格的な始め方はとても敷居が高い
ぬか漬けの本格的な始め方は、
- 米ぬか1kg
- 水を米ぬかと同量
- 塩を米ぬかの10~15%
- 赤唐辛子2~3本
- 昆布5cm程を3枚
こうした材料を揃えて、耳たぶくらいの硬さのぬか床を作り、2週間くらいは捨て漬けと呼ばれるぬか床の乳酸菌を増やすための準備期間が必要なのです。
それではとても敷居が高く、ぬか漬け初心者が手軽に始めるには少しハードルが高いです。
そして出来上がる米ぬかの量も結構なものになり、一人暮らしだと保存や管理が負担に思えてしまって、継続して続けにくいというデメリットもあります。
なので、ぬか漬け初心者でも一人暮らしでも、簡単に始められる作り方で継続しやすい、市販のぬか漬けセットを利用する方法をお勧めしたいと思います。