夏の家庭菜園がひと段落したあとは、秋冬野菜の準備に取り掛かりますよね。
そこで注意したいのが、前後に植える野菜の相性です。
相性が悪い者同士を植えると、病害虫にやられやすくなってしまったり、成長が思うようにいかなかったりします。
夏野菜の定番トマト。トマトの後作に相性がいいのは、
- アブラナ科のキャベツやブロッコリー
- ヒガンバナ科ネギ属のネギやニンニク
- キク科のレタス
- ヒユ科のほうれん草
- マメ科のソラマメ
です。
逆にトマトの後作で相性が悪いのは、おなじナス科のジャガイモです。
トマトを植えていた場所には、植えないように注意したいところです。
プランターで自然農に挑戦する方法
こちらが夏の終わりのトマトのプランター。
すっかり茶色く枯れており、土の表面には雑草がちらほらと生えてきています。
地際から草を刈って種をまく
まず最初に取り掛かるのは、土表面に生えている雑草と、トマトを刈り取ることです。
写真のように、土がスッキリ見えるように掃除します。
この時、土の中の根っこは残しておきます。
草することで、枯れていく根っこが物理的に水はけを良くしてくれますし、有機物として微生物の餌となり土を肥沃にしてくれます。
少し土を掘って種をまく
次は種をまくために、数センチほど土を掘り起こします。
種の種類によって、光が当たらないと芽が出ないものと、光が当たらなくても目が出るものがあります。
ニンジンやレタスの種は、好光性種子と呼ばれ、光が当たらないとなかなか発芽しません。
逆に大根やネギの種は、嫌光性種子と呼ばれ、発芽に光を必要としません。
種を購入したときについてくるパッケージの裏面に、種の撒き方について解説が載っていることがほとんどですので、わからないときは解説通りにまくと良いです。
種をまいた後は、土をかけ、手で軽くポンポンと押して、種が土と密着するようにします。
刈り取った雑草をマルチングに利用する
種をまき終わったら、刈り取った雑草と、前作の野菜の枯れたものを細かく切って、マルチング材として利用します。
こうすることで、土が乾きにくくなり、地温を安定させ発芽を促します。
あまり分厚くかぶせてしまうと、発芽の妨げになるので、薄っすら土が見えるくらいにしておくと良いです。
野菜の種をまいた後に水を撒くかまかないか
水をまいたほうが発芽が促されます。
しかし、水をまかずに自然に任せたほうが、上部に育ちます。
どちらもそれぞれにメリットがあります。
なので、一概にどちらが良いのかというのは言えません。
畑で種から野菜を育てるときは、種と土とを圧着させることで、土がもっている湿り気のみでジワジワと種が発芽するので、水やりは不要なのです。
それどころか、水分を求めて、種からら発芽したタイミングで勢いよく根が伸びていくので、とても丈夫に育ちやすくなるのです。
ですので畑での状況を再現するために、種を植える前にプランターに水をやっておいて、種をまいた後は水をやらない、という方法をとると良いのではないかと思います。
雨が降る場所にプランターを置くなら水やりはほぼ不要
草をマルチングに利用することで、土表面からの水分の蒸発が抑えられるので、ほとんど水やりが必要なくなります。
ただし、天気の具合によっては、水やりが必要になるので、野菜の状況を見ながら判断するのが大事です。
植物のじょうたいが、ちょっとクタッとなってきたくらいのタイミングや、土を触ってみて乾いているようだったら水をやるなどの対応が必要です。
プランターを軽く持ち上げてみて、土の中の水分量によって重さが違ってくるので、水やりのタイミングを体で覚えるというのも良いアイディアです。
根腐れは高温で起こる
野菜だけでなく、植物全体の話ですが、プランターで栽培すると根腐れで傷んでしまうことが多くあります。
これは、プランター内の水はけや通気性の問題以外にも、プランター内部の温度の上昇によって引き起こされることがとても多いのです。
なのでプランターを置くときは、地温が上昇しやすいコンクリートやセメントなどの地面に直接置くのではなく、プランタースタンドや簀子などの利用がおすすめです。
他にもプランターに直射日光が当たって温度が上昇しないように、プランターカバーを使って二重にしたり、断熱材の利用が有効です。
私は、木陰にプランターを設置したり、地面とプランターの間に隙間をとれるよう、木の板や小石をしいたりしています。
左から小松菜、ネギ、ホウレンソウ、手前がベビーリーフ
以上、プランターで自然農のやり方のご紹介でした。
ちなみに私は、4つほどプランターを準備してみました。
左から小松菜、ネギ、ホウレンソウをトマトの後作に選択。
そして、手前の横長のプランターはベビーリーフ7種ミックスの種を植えました。
サラダセットという商品名で、ブロンズ赤/グリーンリーフ/エンダイブ/サラダ菜/青チコリ/赤チコリ/クレソンの種がミックスされているようです。