日本では、2020年7月1日にレジ袋の有料化がスタートしました。
プラスチックごみを減らす取り組みとして、効果のほどは賛否ありますが、プラスチックごみに関して人々が関心を持つきっかけになったという意味では、とても有意義な法案であったと感じています。
さて、ありのファームでは、安心安全で美味しい野菜はあたりまえ、環境にもやさしい農業をという理念を掲げております。
そこで、プラスチックごみを減らすプラスチックフリーへの取り組みとして、野菜宅配で利用する梱包材に新聞紙や再生紙を利用し、プラスチック素材を可能な限り使用しないという取り組みを行っています。
水分や油分が多く含まれた野菜など、紙の包装ではどうしても問題が出てしまうもののみ、ビニールなどのプラスチック素材で梱包するようにしています。
プラスチックフリーで環境に配慮した野菜宅配サービスを提供しています
ありのファームでは野菜宅配をするときに、野菜を新聞紙でくるみ、段ボール箱に詰めて発送しています。
新聞紙で野菜を包むのには抵抗があるという場合は、再生紙での梱包も承っております。
ご注文の時に、一言お知らせ頂ければ対応可能です。
農業でプラスチックフリーが難しい理由
農業は、意外とエコな産業ではありません。
野菜や果物、果樹などの植物を育てているのだから、自然に優しい産業であると思っている方が結構いらっしゃいます。
しかし、プラスチックごみの問題だけで考えても、農業はたくさんのゴミを出して成り立っているのが現状です。
- ビニールハウス
- ビニールシート
- 遮光ネット
- 支柱
ぱっと思いつくだけでも、プラスチック素材の資材をたくさん使っています。
これらの資材は、野菜を厳しい自然環境から守るために、太陽から降り注ぐ紫外線や雨や風にさらされて、日々劣化していきます。
台風や大雨などの自然災害のあとは、ボロボロになったビニール資材や、折れ曲がった支柱が大量に廃棄されます。
雑草が生えないようにしたり、地温の維持や水不足を補うために、地面をビニールシートで覆いながら野菜を育てているところも多くあります。
プラスチックは、現在の農業にとって、なくてはならないものになっているのです。
ありのファームでは、基本的に野菜は露地栽培をしていますが、ビニールハウスもあります。
必要最低限の利用にとどめてはいますが、どうしてもプラスチックごみが出てしまいます。
ですが、ビニールシートや支柱にプラスチック素材を使わないなど、できるだけゴミを出さないよう取り組んでいます。
野菜を地産地消することでプラスチックごみを減らすことが出来る
野菜の地産地消が進めば、プラスチックフリーに近づけます。
その理由は、野菜を長距離輸送することがなくなるので、鮮度を保つために梱包を厳重にする必要がなくなるから。
たとえば、隣にある畑から、あなたの食卓へ野菜を運ぶときに、ジップロックやサランラップなどで厳重に包んで運ぶ必要があるでしょうか?
新聞紙で簡易的な包装をする必要すらなく、野菜を裸の状態のまま運ぶだけで大丈夫なはずです。
逆に、地球の反対側のブラジルから野菜を運ぶときに、野菜は裸の状態のまま運ぶだけで、鮮度を保てるでしょうか?
プラスチック素材で厳重に梱包し、鮮度が落ちないよう気を付ける必要があるでしょう。
このように、地産地消で野菜を食べることで、プラスチックごみの削減に貢献できるのです。
簡単にできるプラスチックフリー生活のススメ
プラスチックごみを減らす方法として、プラスチックを使う量を減らす(Reduce)、繰り返し使う(Reuse)、再利用して資源とする(Recycle)があります。
それぞれの英単語の頭文字をとって「3R」と呼ばれています。
これに加えて、プラスチックを使うのを断る(Refuse)を加えて、「4R」と呼ぶこともあります。
身近な取り組みとしては、
- レジ袋を使わずエコバックを持つ
- 割りばしやストローなどを断り自分で用意する
- 合成繊維の服を避け天然素材の服を着る
などの取り組みがあげられます。
なにより持続可能な取り組みが大切なので、あなたの生活スタイルに無理が生じない範囲で、小さなことでもいいので始めて、継続することが大切であると考えています。