令和2年の日本の食料自給率は37%でした。
半分以上も外国の食べ物に頼っている日本。
では、食料自給率をあげるためにできる対策には、どのようなものがあるのでしょうか。
- 国産の食品を食べる
- お米と野菜を中心にバランスの良い食事を心がける
- 食べ残しや賞味期限切れに気を付けて食品ロスを減らす
この3つの対策について、解説していきたいと思います。
食料自給率を上げるためにできること
日本の食料自給率は、昭和40年の73%の時代から、徐々にではありますが減少し続けています。
しかし、平成に入ってからは、40%付近を横ばいに推移している状態。
先進国の中では、特に食料自給率が低く、問題視されています。
では、食料自給率を上げるために、消費者である私たちが、どのような対策をとることができるのでしょうか。
国産の食品を食べる
もっとも簡単で、わかりやすい対策が、国産の食品を食べることです。
食料自給率は、食料供給に対する国内生産の割合を示す指標ですから、国内生産された食料を食べるだけで、食料自給率の低下を防ぐことができます。
- 春には春の、秋には秋の、その季節に応じた旬の食材をメニューに取り入れること。
- できるだけ住んでいる地域でとれる食材を取り入れ、地産地消を意識する事。
特に、この2点に注意するだけで、食料の供給にかかる労力が少なくなるので、食料自給率の向上に貢献できます。
例えば、真冬に夏が旬のフルーツを食べるとなると、国内で栽培するよりも外国から輸入してくる方が簡単なので、食料自給率が下がってしまいます。
日本に住んでいて、地球の裏側のブラジルでしか取れない野菜を食べたいとなったら、外国から輸入してくるしかありませんから、食料自給率が下がってしまいます。
このような旬ではない、地域でとれない食材を食べてはいけないという事ではありません。
旬な地域の食材を、多く取り入れることが、大事なのです。
お米と野菜を中心にバランスの良い食事を心がける
お米と、野菜を中心にした食生活をおくると、食料自給率があがります。
どうして、お米と野菜を食べると、自給率が上がるのかと言いますと、
- お米の食料自給率は98%
- 野菜の食料自給率は76%
現在でも、この2種類は、国内でほとんどの食料を賄うことができているからです。
そもそも、昭和からどんどん食料自給率が下がっているのも、日本人の食生活が欧米化し、お米と野菜以外の需要が大きくなったから。
もともと日本では作っていなかった食品を、多く食べるようになってしまったから、外国から食料を輸入する必要がでてきて、食料自給率が下がってしまったのです。
なので、対策として、昭和の時代を見習い、お米と野菜中心の、和食をベースとした食生活をおくることで、食料自給率を上げるこができるようになります。
食べ残しや賞味期限切れに気を付けて食品ロスを減らす
食料自給率の低下を防ぐ方法の一つに、食品ロスを減らすという対策があります。
食料自給率とは、食料供給に対する国内生産の割合を示す指標。
食料供給の無駄遣いを減らすことで、捨てて無駄にするはずだった分を、他へ回すことができるので、食料自給率の低下を防ぐことができます。
私たち消費者視点で、できる対策としては
- 冷蔵庫の中身をスッキリと整理整頓して、賞味期限切れのものを出さないように工夫する。
- 多く作りすぎてしまった場合は、小分けにして冷凍保存をする。
- 特売日だからと、むやみにまとめ買いしないようにする。
などが、あげられます。
以上、食料自給率を上げるためにできる3つのことについて解説しました。
ひとつひとつは小さなことですが、ひとりひとりが積み重ねることで、食料自給率の低下を防ぐことができます。
食料自給率のために私たちができること。
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令和2年度食料自給率について
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/attach/pdf/012-20.pdf