11月に入り、昼はまだまだ暖かいですが、朝夕はめっきり冷え込むようになってきました。
一日の寒暖差が激しく、虫や雑草の動きも穏やかになっている時期で、野菜も成長が緩やかになる季節。
ですが、ゆっくりにはなったものの、まだまだ野菜は成長していける時期です。
寒さに強い品種の野菜は、種まきからでも育てることが出来ます。
- 水菜
- ルッコラ
- ホウレンソウ
- チンゲンサイ
- こまつな
- サニーレタス
- こかぶ
- スナップエンドウ
- 大根
ざっと11月に種まきができる野菜を並べてみました。
寒さに強い秋冬野菜がそろっています。
大根は二十日大根などの種まきから収穫までの期間が短い品種、あるいは時無し大根と呼ばれるトウ立ちの遅い品種をまくのがおススメです。
11月にまける野菜の種 セルトレイで苗を育てる
というわけで、寒さに強い野菜の種を、セルトレイを使って育てていきます。
セルトレイに土を入れるときは、一通り土を入れた後、トントンとかるく叩いて容器の隙間をうめて、それぞれの穴にしっかり土が入るようにします。
種をまいた後、軽く土をかぶせ、指で種と土とを密着させるように、かるく押します。
土や種がこぼれないよう、優しく水を与えて、種まきは完了です。
アブラナ科とキク科セリ科は相性が良い
秋冬野菜はキャベツや小松菜などアブラナ科の野菜が多くなる傾向があります。
なので、アブラナ科と相性の良いコンパニオンプランツを意識して、野菜の種を育てていくと、畑や家庭菜園が病害虫被害に強くなるのでお勧めです。
たとえばアブラナ科のキャベツを植えるときには、近くにキク科のレタスやカモミール、セリ科のニンジンなどを植えると、害虫被害を抑える効果が期待できます。
根菜類は収穫の速い品種かトウ立ちしにくい品種がおススメ
11月に種をまくと、9~10月に種をまいた場合に比べて気温が低く、どうしても成長が遅れる傾向にあります。
冬になると、さらに気温が下がるので、ますます成長が遅くなり、春までに十分に育つことが出来ない場合があります。
とくに大根やニンジンなどの根菜類は、春になると寒い時期に根っこに蓄えた栄養を使って、花を咲かせようとするため、トウ立ちしてしまいます。
トウ立ちしてしまうと、根っこの部分が痩せたりスが入るようになり、大根やニンジンが固くなって野菜の品質が低下してしまうのです。
その対策として、種まきから収穫までの期間が短くて済む品種や、トウ立ちしにくい品種を選択するようにします。
こうすることで、トウ立ちする前に収穫することが可能になり、野菜の味を損なうことなく収穫することが出来ます。
以上、11月にまける野菜の種について紹介しました。
これからどんどん寒くなって来ますが、寒さの中でこそ野菜は甘く美味しく成長していきます。
これは、冬の冷気にあてられ、野菜が凍ってしまわないように、体のなかに糖分を蓄えようとするためです。
ただの水より、糖分濃度が高い水のほうが、より低い温度でも凍らずに液体のままでいられる特性を、野菜は利用しているのです。
なんともはや、自然の神秘は奥深いです。