自宅庭の1坪ほどのスペースを利用して、家庭菜園に挑戦してみようと思います。
今年の夏には、ミニトマトと青シソとパセリを育てていました。
青シソは今でも元気にすくすくと育っているのですが、ミニトマトは2~3個収穫できただけでいまいち。
パセリは夏の初めごろまではよく取れていたのですが、夏が進むにつれて周りの雑草に負け姿を消してしまいまいた。
そこで、これから秋冬シーズンになりますが、夏よりもたくさん収穫できるように、土作りから攻略していこうと思います。
- 雑草は高刈りがおすすめ
- 畝をつくって野菜が育ちやすくする
- 補いとして米ぬかと油かすをまく
- 緑肥植物を取り入れる
- 後作に相性の良い作物を選択する
この4つのポイントについて解説していきます。
この記事を読むことで、秋冬野菜を、より良く育てる方法がわかります。
1坪の狭い庭スペースで家庭菜園チャレンジ野菜を育てやすい土作りのポイント
手を付ける前の庭の様子がこちら。
庭の外周に、ぐるりと背の高めの生垣があり、ちょっと日当たりが悪いのですが、とりあえず茂っている下草の処理から始めていきます。
雑草は高刈りがおすすめ
草刈りが終わった様子がこちら。
草刈り前の画像とあんまり代わり映えしませんが、それは雑草の地際部分を残して(5~10センチ程度)草を刈ったからです。
高刈りと呼ばれる手法で、イネ科以外の葉っぱの広い雑草の成長点を残すことで、イネ科の雑草ばかりが繁栄するのを防いでいます。
広葉雑草を残すことで、害虫を食べてくれるクモなどの益虫が住み着きやすくなって、野菜を守ってくれます。
見た目がちょっとスッキリしないかもしれませんが、実用性は抜群です。
イネ科の細い雑草よりも葉っぱの広い雑草たちのほうが、刈り込むのに労力がいりませんので、長い目で見ると、ローコストハイパフォーマンスな庭が出来上がります。
畝をつくって野菜が育ちやすくする
雑草が刈り終えたら、畝を立てます。
こちらの庭は、夏の間に畝を作っていたのですが、雨風にさらされて、畝の端が崩れたり通路部分に土が流されていました。
なので、スコップを使って通路部分を掘り、畝の形をととのえるメンテナンスをしました。
最初の畝たてはとても体力のいる作業です。
ですが、畝を立てることで野菜の成長がよくなります。
それは、畝を立てることでこんなメリットがあるからです。
- 水はけが良くなる
- 通気性が良くなる
- 根が張るスペースを確保できる
- 日当たりが良くなる
- 作業スペースも確保できる
ぜひとも、畝なしではなく、畝をつくって野菜を育ててあげてください。
今回用意した畝は、畝幅約50センチ、畝の高さは約10センチ、畝の間の通路は幅30センチです。
補いとして米ぬかと油かすをまく
夏の間にミニトマトを育てていたのですが、あまりたくさん収穫できませんでした。
また、この庭に生えている雑草は、ほとんどがエノコログサなどのイネ科の雑草でした。
このことから、土の状態があまり野菜を育てるのに適した環境ではないということがわかります。
野菜の成長を助けてくれる微生物や腐植が、あまり豊富にないため、土壌微生物群の活動を活発にするために餌を補うことにします。
使用するのは、米ぬかと油かすです。
畝の土の上に直接、米ぬかと油かすを振りかけ、刈り取った雑草を上からかぶせ、仕上げに米ぬかをパラパラと振りかけます。
植物性の有機物を補うことで、植物と共生する微生物たちにとって、住みやすい環境を作る手助けをするのです。
緑肥植物を取り入れる
畝たてが終わったら、今度は通路に植えるだけで土づくりをしてくれて、土が豊かになる緑肥植物を植えます。
勢い良く伸びる根っこで土を耕し、根と共生する菌を使って、植物たちの栄養吸収効率を高めてくれる、麦類。
根粒菌と呼ばれる、空気中の窒素を植物たちに供給してくれる菌類と共生する、クローバー類。
この2種類の植物の種を通路部分にまいていきます。
ムギとクローバーは、成長旺盛で、そのほかの雑草が蔓延るのを防いでくれる効果も期待できるので、畑以外の雑草が気になる場所に植えてみるのもおススメです。
私が利用したのは、クリムゾンクローバー、アカクローバー、ライ麦、えん麦の4種類です。
後作に相性の良い作物を選択する
この庭スペースでは夏の間、ミニトマトを育てていました。
なので、同じナス科のジャガイモを植えると、あまりうまく育ちません。
ミニトマトの後に植えるのに適しているのは、こちらの記事でご紹介しているので、参考になさってください。
以上、1坪の狭い庭スペースで家庭菜園チャレンジ野菜を育てやすい土作りのポイントをまとめてみました。
最後に、これからの季節、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜を、さらっと紹介して終わりにします。
- 年中栽培できてコスパに優れる、葉ネギ。
- 植えっぱなしでも案外育つ、ニンジン。
- 買うと高いが、害虫に強く手軽な、レタス。
- 日本の野草で育てやすい、三つ葉。
ぜひ、家庭菜園でチャレンジしてみてください。