オーガニック(有機)野菜を通販で購入したいと希望しているあなたに
- 栽培期間中に農薬を一切使わない
- 化学肥料と動物性有機肥料を一切使わない
- 畑の土を耕さない
- 雑草を除草しない
というコダワリの栽培方法で育てた、美味しい野菜をお届けします。
ありのファームは、鹿児島県の志布志市にある個人農家です。
豊かな自然に囲まれた畑でのびのびと育った野菜を、注文を受けてから収穫して、その日のうちに発送しております。
オーガニックと有機野菜について誤解をしていませんか?
日本では、オーガニック野菜と有機野菜は同じ意味の言葉として定義づけられています。
農林水産省が定めた、有機農産物JAS規格(有機Jas)のルールに沿って育てられた野菜だけが、オーガニック野菜あるいは有機野菜と名乗って販売することを許されています。
有機Jasのルールは大まかに、
- 化学的に合成された肥料や農薬を使用しないこと
- 遺伝子組換え種苗を使用していないこと
- 播種又は植え付け前から2~3年以上これらを使用してはならない
といったルールを定めています。
ですがこのルール、野菜の安全性や美味しさなどの品質については一切触れられておりません。
有機農業推進法第2条にも、こう記されています。
有機農業とは,
化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として,農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。
つまり、有機野菜とは自然に優しい野菜であるというだけ。
有機Jasが認めたオーガニック野菜だからといって、安心安全で美味しい野菜であるとは限らないのです。
農林水産省のだした平成29年度の有機食品マーケットに関する調査結果の結果によると、有機食品は安全であるとか美味しいとか健康に良いと感じている消費者が多くいることがわかります。
しかし、それは全くの誤解なのです。
オーガニック野菜でも農薬を使うことがある
オーガニックな有機野菜なのだから、とうぜん無農薬なんでしょ?
農業にあまりかかわりのないお客さんからよく聞く声に、こうしたものがあります。
これは、誤解です。
基本的に有機野菜は農薬を使用せずに栽培されます。
ですが、防虫ネット(物理的防除)や、病害虫に強い品種を植えたり(播種的防除)、コンパニオンプランツなどの対策(生物的防除)をとっても、どうしても病害虫の被害が抑えられない場合に限り、農薬の使用が認められています。
なので、オーガニック野菜=無農薬野菜である、というのは間違いなのです。
もちろん、農薬を一切使用せずに育てている農家さんもいます。
ですが、手に取った有機野菜を育てた農家が農薬を使わずに野菜を育てていたのかは、直接問い合わせてみないとわかりません。
ちなみに、ありのファームでは栽培期間中に農薬は一切使わずに野菜を育てています。
オーガニック野菜に使われている肥料についてご存じですか?
有機農家が野菜を育てるときに使う肥料は、化学的に合成された化学肥料ではなく、植物残渣や牛糞堆肥などの自然界に存在する有機肥料です。
ですが、牛糞堆肥などの動物性有機堆肥について、日本の有機農産物JAS規格のルールは、とても脆弱なのです。
なぜならJAS規格自体が、遺伝子組み換技術や農薬と化学肥料の使用を禁じているのに、動物性有機堆肥の原材料については、見て見ぬふりをしているから。
つまり、牛糞堆肥でいうなら、牛糞のもとになった牛の餌である飼料植物について、遺伝子組み換え技術や農薬や化学肥料の使用を、黙認しているのが現状なのです。
なので、オーガニック野菜といえども、本当の意味でオーガニックなのかは、実際に育てた農家さんに直接問い合わせなくては、わからないのです。
ひどい場合になると有機野菜を育てた農家自身、動物性有機堆肥の原料になった飼料植物の栽培環境について知らないケースもあります。
遺伝子組み換え植物を、農薬と化学肥料で大量生産して、牛に食べさせて堆肥を作る。
そして、それを畑の土に混入する。
ぞっとしない話です。
ちなみにありのファームでは、動物性有機肥料は一切使用しておりませんし、植物性有機肥料についてもありのファームの田畑から収穫したものを使用しております。
有機JASで推奨される肥料は、作物の残さや付近に生えている植物の残さです。
ただし、天候不順などで作物の生育がおぼつかないなど、やむを得ない場合に限って使える肥料として、牛糞などが含まれています。
この、やむを得ない場合が、どれほどの頻度で訪れるのかは畑によりますし、直接問い合わせてみないことには、わからない部分です。
ありのファームは有機農家ではありません
実は、ありのファームは有機農家ではありません。
これだけいろいろと講釈をたれていたのに、ただの個人農家なのです。
これには理由があります。
有機農家になるためには、有機農産物JAS規格を受けるための認定検査があります。
認定検査にかかる費用はもちろんのこと、審査員の交通費や宿泊費も農家側が用意しなくてはなりません。
検査を受けるためには申請書類を畑ごとに用意しなくてはなりませんし、費用も畑ごとに別途かかります。
さらに、畑ごとに栽培記録を細かくつけなくてはならず、認定を維持し続けるために毎年必要になり、負担がとても大きい。
ありのファームは大きな畑をドンと持っているわけではなく、小さな畑をいくつか管理している小規模経営なので、この負担がかなり重く伸し掛かってくるのです。
なので、有機農産物JAS規格の認定を受ける予定は、今のところありません。
ですが、農薬を使わず、化学肥料や動物性有機肥料を使わず、遺伝子組み換え技術も扱わずに、オーガニック野菜にも負けない品質の野菜を育てることを、お約束します。