南日本新聞という新聞をご存じでしょうか。
ありのファームがある鹿児島県では、最もポピュラーな地方紙で、ミナミと愛称で呼ばれています。
そのミナミに、2022年1月30日の地域総合ページにて、有機農家が小学校で授業を行ったという記事が掲載されていました。
鹿児島県南さつま市で活動している南さつま市自然農法・オーガニック野菜推進委員会という団体が参加したそう。
この記事を見て、有機農業が授業カリキュラムに導入されるような時代になったのかと、感動してしまいました。
鹿児島県で環境に優しい農業に地域ぐるみで取り組んでいる市
戦後導入された、化学肥料と農薬を使って、早く沢山安定的に野菜を生産する慣行農法が、現在の農業のスタンダードとして、長く続いてきました。
それに合わせて、学校の授業で習う農業について内容も、化学肥料や農薬をつかって野菜を作ることを、肯定的に指導していたように思います。
しかし、時代が進むにつれ、慣行農業による環境汚染が問題視されるようになり、ついに小学校での授業で有機農業が取り入れられるような時代になったのです。
もしかすると、私がまじめに授業を聞いていなかっただけで、ずっと前から有機農業について学校で取り扱っていたのかもしれません。
ですが、わざわざ新聞のニュースとして取り上げられるのですから、新しい取り組みとして始まったのではないかと思います。
これからの時代は、年を重ねた現役農家よりも、消費者である若い世代のほうが有機農産物に対して敏感になっていくのかもしれません。
南さつま市自然農法・オーガニック野菜推進委員会
以前、地域ぐるみで自然環境に配慮した農業に取り組む地域として、いくつかの地域を紹介しました。
ですが、まだまだ私が知らないだけで、地域をまきこんだ農業改革に乗り出している場所は、多いのかもしれません。
南さつま市自然農法・オーガニック野菜推進委員会は、その名の通り、鹿児島県南さつま市で活動しているグループ。
2021年からは、小学校の給食に使われる野菜を納入したりと、これからの活躍が期待される委員会です。
しかも委員会の代表を務める方が、とてもお若い。
農業従事者の高齢化が叫ばれるなか、これからの農業を担う若い世代が代表を務めるとあって、現代農業の過渡期に入ったんだなと感じています。
自然農法・オーガニック南さつま
https://organic-minamisatsuma.jp/
鹿児島県内で有機農業や自然農法で新規就農するなら南さつま市がおすすめ
鹿児島県の南さつま市は、鹿児島県本土の最西南端にあります。
三大砂丘のひとつである吹上浜や、九州百名山に選ばれている金峰山と野間岳など、とても自然豊かな場所。
新規就農者就農研修支援事業として、先輩農家で一年研修を受けつつ助成金を受け取れたり、農地取得や機械の購入にかかる費用を助成してもらえる支援事業があります。
自然農法や有機農業に興味があって新規就農を検討しているなら、ぜひお問い合わせしてみてください。
その他の環境配慮型農業に地域ぐるみで取り組んでいる場所は、こちらの記事からどうぞ。