野菜を美味しく食べるなら蒸し野菜はいかが?
でも蒸し野菜って、蒸し器を使わなくてはいけないから意外と面倒。準備もそうだけれど、使った後の後片付けもけっこう大変で、普通のフライパンよりも手間がかかりますよね。
そんなときにおススメなのが、タジン鍋。
- 水を使わないから蒸し器よりも味が濃い
- 調理も後片付けもラクチン
- オシャレだからそのまま食卓に出せる
タジン鍋はモロッコ発祥の、円錐型の蓋が特徴的な調理器具。
尖ったフタ部分に野菜から出た水蒸気がたまり、冷やされて蓋を伝ってなべ底に戻り、という水分の循環減少によって、野菜の持つ水分だけでも調理することが出来るという、無水調理機なのです。
蒸し野菜ならタジン鍋がおススメ簡単手軽に美味しい野菜
タジン鍋は無水調理ができるから濃厚な味の蒸し野菜になる
日本でひろく普及している虫調理器は、2段構造になっていて、下の部分に水をためて加熱。その蒸気で上の部分の具材を蒸して調理するという構造です。
なので、具材に水分がたくさんつくため、どうしても水っぽくなってしまうんですよね。
タジン鍋は、野菜が持つ水分が加熱され蒸発し蓋に付着し、蓋に就いた水分が冷やされなべ底に戻るという水分の循環減少が起こります。
そうすることで、野菜の持つ水分のみで蒸し調理が可能になるので、蒸し器に比べてとても濃厚な味わいの蒸し野菜が食べられるのです。
調理も後片付けもラクチン
タジン鍋は、面倒な準備は必要ありません。
鍋に具材を並べて、蓋をして火にかけるだけ。
あとは弱火で加熱して、具材が柔らかく蒸しあがるのを待つだけです。
後片付けも、蓋をさっと濯ぎ、鍋底を洗うだけ。
蒸し器のように構造が複雑ではないので、とても簡単に後片付けが完了します。
オシャレだからそのまま食卓に出せる
蒸し器で野菜を蒸した場合は、そのまま蒸し器ごと食卓に並べるのは、ちょっと抵抗がありますよね。
でも、タジン鍋は、とてもシンプルな見た目なので、食卓に並べても違和感がありません。
大皿に盛りつけた料理と見た目は一緒。
お皿を余計に準備しなくても良くなるので、洗い物も簡単に完了しますよ。
タジン鍋をつかって蒸し料理をつくってみた
タジン鍋をつかって蒸し野菜を調理してみました。
レシピは冷蔵庫や冷凍庫に保存してある野菜を適当に並べて、加熱するだけ。
最初は弱火で。
野菜から水分が出てきて、なかでフツフツ言い出して来たら中火で加熱していきます。
中火で10程加熱したら、余熱で5分ほど待ちます。
竹串などで具材をさして、スッと通るようだったら完成です。
まだ硬いなと思う時は、もう5分ほど加熱してみてください。
野菜の旨味がギュッと凝縮された結果
無水調理をすると、とにかく野菜の旨味がギュッと凝縮されます。
今回ためした野菜のどれもが、最高のポテンシャルを発揮してくれていたと感じました。
ジャガイモは、皮はパリッとしながら、中はモチッとなめらか。イモ類特有の優しい甘さが癖になる美味しさ。
ニンジンは、サツマイモかしら?と思うほどの濃厚な甘みが印象的。ほっくりしながらあっさりとした食感が魅惑的です。
玉ねぎは、プリッと柔らか。まるで果実のような食感で、玉ねぎが持つ甘さと合わさって、本当にフルーツのような味わいが楽しめます。
トマトは、とにかく濃厚。スーパーで購入した普通のトマトなのですが、余分な水分が抜け落ちるため高級トマトのような味わいに。
長ネギは、パリッとした歯ごたえを残しながらトロリとした食感を楽しめます。長ネギ特有のもっちりとした甘みも強調されます。
カボチャは、思ったよりアッサリ。濃厚な味になるのかしらと思ったが、爽やかな甘みが特徴的。しっとりなめらかな食感が好感触。
ブロッコリーは、歯ごたえアップ。シャクシャクとした食感が楽しく味も濃厚。特有のブロッコリー臭いも薄められている印象。
ぶなしめじは、キノコの香りそのままに旨味と食感がアップ。旨味成分がじゅわっと口にの中に広がり、後引く美味しさ。
とにかく美味しい。
蒸し料理や蒸し野菜が好きなら、一度食べてみることを強くお勧めします。
タジン鍋は焦げ付きやすいのが最大のデメリット
美味しい蒸し料理が作れて、準備や後片付けも簡単。
でも、最大のデメリットが、なべ底が焦げ付きやすいこと。
どうしても野菜の水分だけで調理しようとすると、具材と鍋が焦げ付きやすくなってしまうのですよね。
対策としては、
- 極弱火で加熱する
- オリーブオイルをひく
- 最初に少量の水を入れる
- クッキングシートを使う
- 水分量の多い葉物野菜を底にひく
- 焦げ付いてしまったら重曹で汚れ落とし
といったものがあるので、焦げ付きに悩んでいる場合は試してみてください。
以上、蒸し野菜を作るときにおススメのタジン鍋についてご紹介してきました。
簡単手軽に美味しい野菜を食べられるので、蒸し料理がすきなら、ぜひ手元に置いておいてみてはいかがでしょうか。