畑の様子

ありのファーム2022年12月の畑 冬が始まり枯れ草が畑を覆う

2022年12月のありのファームの畑の様子です。

12月に入ってからは寒さが厳しくなって、植物たちの成長速度も緩やかに。

雑草の成長スピードが緩やかになり草管理が楽になりましたが、野菜の成長スピードもゆっくりになり、比較的のんびりした時間が流れます。

野菜の世話に時間があまりかからなくなったので、畑の環境や周辺の整備に時間を使うことができる時期でもあります。

寒さに強い野菜たちがゆっくり育つ

寒さが厳しくなってきましたが、耐寒性のある寒さに強い野菜たちは、ゆっくり着実に成長しています。

野菜はゆっくり育つので、その地域や季節に根付いた雑草に成長速度で負けやすく、少し目を離したすきに草に埋もれてしまいがちなので、気を付けなければなりません。

その反面、厳しい寒気や霜の脅威から、野菜と雑草が寄り添いあって乗り越えることもできるので、野菜の成長の妨げにならない程度に残しておくのが良いようです。

特に冬は乾燥しやすく、雑草をすべて除草してしまい畑の土が見えていると、強い風によって土が削られて良くありません。土表面には、野菜の成長を助ける有機物や微生物がたくさん含まれているので、雑草を残しつつ土の流出を防ぐ必要があります。

こぼれ種で育つ野菜たち

畑の中には、種をまいた覚えのない野菜たちも元気に育っています。

写真は去年の今頃たくさん育っていた白菜が、こぼれ種から元気に成長している様子です。

こぼれ種から育った野菜は、昨シーズンその土地で元気に育った親の特徴を受け継いで育っているため、環境に適応した元気いっぱいの野菜に成長しやすいようです。

私が種から育てた野菜や、苗を育苗して育てた野菜隊と比較しても、とても大きく育っている様子。

葉の色もきれいな若草色で清々しく、これからの成長に期待が持てます。

この白菜のほかにも大根や人参、芋類が元気に育ってくれているようです。

畑の周りの人が食べる分だけ収穫して、残りは種をつけて自然に繁栄してくれれば、本当の意味で自然農法になれたりするのだろうかと想像してしまいます。

畑の周りに育つ木々

月桂樹

私が管理している畑の周りには、収穫が期待できる木々が植えられています。

写真は、畑の北側に植えられている月桂樹。

まっすぐ背が高くなる性質をもつ月桂樹を北側に植えて、日当たりを邪魔しないように注意しつつ生命の多様性を。あわせて料理につかえるハーブとしても収穫が期待できます。

畑の土の中には、数えきれないほどの微生物が生息しています。畑の土の豊かさは微生物の数や種類と、その活発な働きによって維持されているとすると、畑に野菜以外の木々が植えられていることは命の多様性が増すことにつながると考えているのです。

夏の日差しと冬の強風対策にも

ブルーベリー

畑の西側には落葉樹で収穫も期待できるブルーベリーの木を植えています。

夏の間は厳しい西からの日差しを和らげ、落葉した冬は日差しを遮らずに風を受けてくれるようにとの考えです。

ブルーベリーの木は月桂樹と比べてそれほど大きくならない性質なので管理も比較的楽。さらに収穫前には開花し、様々な虫たちを集めてくれ、畑の命の多様性にも貢献してくれます。

なにより、収穫できる実がとても美味しいのが嬉しいです。

それぞれの木はまだまだ小さく、畑の周囲を覆うほどたくさん植えられてはいませんが、これから徐々に増やしていければよいなと思っています。

 

ABOUT ME
のっち
のっち
私は、鹿児島県志布志市にある畑で営農している個人農家です。 無農薬、無肥料、不耕起、無除草栽培で、安心安全で美味しい野菜は当たり前、環境にも優しい農業を目指しています。