2023年2月のありのファームの畑の様子です。
今年の2月は、1月とはうってかわって寒さがそれほど厳しくない冬でした。
1月と同じように2月もそれほど忙しい季節ではなく、畑の畝を整備したりといった裏方作業が中心です。
新しく用意した畝の様子
写真は新しく作った畝の様子です。
畝は畑の作業効率をあげ、作物の育ちをよくするための工夫で、作物を植え付ける場所の両側の土を掘り、掘り上げた土を植え場所に盛り上げます。
そうすることで、作物が育つ場所が高くなるため作業がしやすくなり、水はけや通気性が向上することで野菜が育ちやすくなるのです。
畝と畝との間の窪んだところは通路となり踏み固められがち。周りより一段低くなってしまうので、どうしても湿気がちにもなってしまいます。固く締まった湿り気のある土は作物の生長にマイナスなので、その対策としてイネ科の植物を植えて、水はけと通気性の改善を図っています。
写真ではイネ科の植物の中でも湿り気に強く、初期成長が旺盛なイタリアンライグラスを活用しています。
大きく生長したあとは、生き物の住みかとなったり、他の厄介な雑草の生長を抑えてくれたり、刈り取ればマルチングに最適な敷き草にも活用できます。
2月は思ったより暖かい冬に
今年の2月は、思った以上に暖かい日が多かったように思います。
いつもは肌荒れや霜焼けに悩まされるシーズンですが、今年はほとんど困ることもなく過ごせたように思います。
ただ、暖かい日が多かったためかブロッコリーなどの野菜たちが、収穫前に開花してしまうという問題が散見されたようです。
ニンニクの周りに緑が集う
畑を見回してみると、どういうわけかニンニクを植えているところに、冬の雑草が多く茂っているような気がしてきます。
偶然なのか、私の気のせいなのか。
理由はわかりませんが、ニンニクの周りは微生物が多く集まる傾向でもあるのでしょうか。植物の生長に良い影響を与えているのかもしれません。
来年のこの季節は、もう少しニンニクを植える場所を増やしてみて、また様子を観察してみたいと思っています。
ネギの仲間は、根っこに悪い微生物の働きを抑える働きを持っており、ニンニクはネギの仲間の中でも特に根の張りが旺盛な野菜です。この働きが、植物たちにとって良い働きをしているのかもしれません。
2月下旬になると春の気配がしてきます
2月も下旬になると、昼間はすっかり春の陽気。
畑の雑草も花を咲かせ、冬眠していた虫たちも少しずつ動き出してきたようです。
畑の雑草を見ると、畑の肥沃度がある程度把握できるのですが、今年もたくさんの雑草が顔を出してくれて一安心。
少しずつではありますが、自然農をとおして土が豊かになってきているように感じます。
まだまだ立派な野菜を安定して生産できるまでには時間がかかりそうですが、焦らずじっくり、土を育てていけたら良いと思っています。