黒っぽい緑色をした、ポコポコとした葉が特徴のカーボロネロ。
別名黒キャベツとも呼ばれています。
- ポコポコとした葉の理由
- 甘みと旨味が強い美味しい野菜
- 栄養価が高くビタミンとミネラルが豊富
この記事では、カーボロネロ(黒キャベツ)についてご紹介していきます。
カーボロネロ(黒キャベツ)はケールの仲間栄養価が高く食べやすい葉物野菜
カーボロネロ(黒キャベツ)は、イタリアのトスカーナ地方が原産のアブラナ科の植物。
ケールの仲間で、ケールよりも葉っぱが細長く、黒っぽい濃厚な緑色をしているのが特徴です。
黒キャベツと呼ばれていますが、葉っぱが丸まって結球せずに育ちます。
葉っぱは、キャベツと比べると硬く、生食には向きません。
炒めたり、煮込んだり、揚げ物にしたりと、加熱調理向きの野菜です。
加熱することで、葉の濃い緑色がより綺麗になるので、見た目も良くなります。
葉っぱがポコポコしているのはアブラナ科の特徴
アブラナ科の葉物野菜と言えば、白菜、キャベツ、小松菜などがあります。
葉の姿を思い出してみてください。
葉脈にそって、葉っぱがポコポコっとふくらみを持っていることが見て取れると思います。
カーボロネロは、そのポコポコがより特徴的に盛り上がっていて、ポコポコというよりはボコボコと言った方がいいかもしれません。
これは、アブラナ科の特徴で、どくとくの食感を生み出すだけでなく、スープやソースと絡みやすくなって、料理の味が一層引き立つことにも一役買っています。
カーボロネロは冬の寒さのおかげで甘く美味しくなる
カーボロネロは寒さに強い野菜です。
寒い冬の空の下、体を凍り付かせないように、体の中に糖分を蓄えます。
体の中の水分を減らし、糖分を高めることで、体が凍りにくくなるようにするのです。
チューペット、チューチュー、ポッキンアイスという氷菓子をご存じでしょうか?
この画像のようなお菓子なのですが、冷凍庫に入れて凍らせて食べる、駄菓子です。
このお菓子を冷凍庫から出して、しばらくすると、通常よりも甘味の濃いジュースが溶け出してきますよね。
このことからもわかるように、ただの水よりも、糖分の濃い水のほうが凍りにくいという特性を、カーボロネロは知っていて利用しているのです。
体の中の水分を減らし、糖分を蓄え、凍りにくい体を作っているのです。
そのため、寒さが厳しくなってから収穫するカーボロネロは、甘みと旨味が強い、とっておきの旬のカーボロネロになるのです。
カーボロネロは栄養価が高くビタミンとミネラルに富む
カーボロネロは、ケールの仲間です。
青汁やスムージーの材料としてよく使われるケール同様、カーボロネロもまた栄養価に富んでいます。
特にビタミンとミネラル類が豊富に含まれていて、栄養価が高く私たちの美容と健康に貢献してくれます。
ビタミンCとK、キャベジンの名前でも知られているビタミンUも含まれています。
ミネラルはカリウムとカルシウムが豊富に含まれています。
ビタミンCは、寒い季節に気になる風邪などの予防や、美容に嬉しい働きが期待できます。
カルシウムとビタミンKは、体を作るのに良いとされています。
ビタミンUは、胃腸の働きを整えてくれる働きが期待できるとのこと。
カリウムは、取り過ぎた水分とナトリウムを体の外に排出してくれる働きが期待できます。
以上、カーボロネロについてでした。
- ポコポコとした葉が特徴的
- 甘みと旨味が強い美味しい野菜
- 栄養価が高くビタミンとミネラルが豊富
寒い時期から春にかけてが旬のカーボロネロ、美容と健康のためにも、ぜひ一度ご賞味ください。