農業を営んでいる多くの方が取り組んでいるのが、農産物での保存食づくり。
多く作りすぎてしまったり、農閑期の保存食や収入源として利用するためだったりと、動機は様々です。
そこで今回、私が挑戦したのは、自家製味噌づくり。
子どもの頃は、そんなにお味噌汁って好きじゃなかったのですが、最近妙にお味噌汁の優しい美味しさが身に染みるようになりまして、いろいろなメーカーの味噌を購入していました。
そんな折、youtubeで自家製味噌づくりをしている農家さんの様子を目にしまして、私も挑戦してみようと思ったのです。
自家製味噌づくりは、農家の嗜みなんだそうで、それはやらない訳にはいきません。
- お味噌汁は幸せの味
- 減塩料理に目覚めた
- 発酵食品は体に良い
- 野菜の大量消費に大活躍
こういった理由からも自家製味噌づくりにはメリットがあるのです。
農家の嗜み 自家製味噌作りに挑戦してみた
お味噌汁っていいですよね。
子どもの頃はそこまで好きだったわけではないのですが、最近になって味噌の美味しさがわかるようになってきました。
メーカーによって、使われている材料によって、味や香りは様々。
そのなかでお気に入りの味噌をいくつか買っておいて、気分によって使い分けて楽しむのが、最近のマイブームです。
今回挑戦した味噌づくりのレシピ
材料
- 大豆200g
- 米麹200g
- 塩90g
作り方
- 大豆を水につけて一晩おく
- 大豆を指でつぶせるくらい柔らかく煮る
- 大豆と塩と米麹と混ぜ、粘土くらいの硬さになるまで煮汁を加える
- 出来上がった味噌を密閉容器に詰め冷暗所に保存する
自家製味噌づくりは、冬に挑戦することで雑菌の繁殖がコントロールしやすくなるので、失敗しにくいというメリットがあります。
なので、畑が忙しくない冬の間の手仕事として、昔から農家の間では嗜まれてきたようです。
お味噌汁は幸せの味
お味噌汁には、食べると幸せになる効果があります。
お味噌汁以外にも、味噌や納豆に豆腐などの大豆製品には、アミノ酸の一種トリプトファンが含まれています。
このトリプトファンは、脳がセロトニンという幸福感を感じるホルモンを作る原料にされるため、お味噌汁の香りをかいだだけで、なんだかホンワカ幸せな気分になれるんだそう。
このセロトニンという幸せホルモンは、夜になるとメラトニンという成分に変化することで、安眠効果や睡眠の質を向上させてくれる効果が期待できるので、一日に一つは大豆製品をメニューに取り入れることで、快適な眠りを手に入れることが出来ますよ。
大豆製品以外にも、お米などの穀物類や、ヨーグルトなどの乳製品にも含まれています。
なので、ご飯+お味噌汁といった和食の献立は、幸せな食卓を囲むための理想的なメニューと言えます。
お味噌汁は減塩料理にもおススメ
減塩料理のコツは、旨味と酸味と辛味と香りを上手に活用することです。
味噌には、旨味と香りが豊富に含まれているので、少ない塩分でも満足感を得ることが出来ます。
また、お味噌汁の塩分については、高血圧に関して悪影響を及ぼさないという研究結果が出るなどして、減塩料理に取り組むときにぜひとも活用してもらいたい調味料でもあります。
発酵食品は体に良い
味噌に含まれている大豆ペプチドという成分は、高血圧を硬化させる働きや、抗がん作用、コレステロール値の抑制など、健康効果が注目されている成分。
このペプチドという成分は、発酵される前の大豆の状態では含まれておらず、大豆が発行することによって得られる健康によい成分なんだそう。
また、味噌の原料が大豆ということもあり、栄養も豊富に含まれています。
植物性たんぱく質やビタミン類に食物繊維のほか、女性の健康と美容に嬉しいイソフラボンという成分も含まれています。
さらに、大豆と比較して、発酵することによって旨味成分が増え、健康に良いだけでなく美味しくもなっているのです。
野菜の大量消費に大活躍
最近お味噌汁を献立に積極的に取り入れるようになった理由の一つに、野菜がたくさん食べられるから、というものがあります。
あなたは、一日に食べたほうが良いとされる野菜の量をご存じでしょうか。
厚生労働省が定めた「日本健康21」によれば、
生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つに「野菜類を1日350g以上食べましょう」と掲げられています。
さらにこの350gのうち、緑黄色野菜を120g以上食べることが推奨されているのです。
実際に料理をしてみると、この野菜の量を食べきるのって、かなり大変なんです。
でもお味噌汁を具沢山にすると、軟らかく煮ることで野菜の嵩が減ったり、食べやすくなるので、思ったほど苦労せずに食べることが可能になります。
お味噌汁なら、野菜を似て味噌をパパッと混ぜるだけなので簡単ですし、毎日の料理も負担になりにくいのです。
野菜、食べていますか?:厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html