畑にいくと、とても小さな白い花を咲かせている雑草が、たくさん咲いていたので気になって名前を調べてみると、
オオツメクサという名前で、ナデシコ科の一年草または2年草なんだそう。
糸状なんですが、ちょっとぷっくり多肉植物っぽい葉がとても可愛らしく、ひな祭りに飾るぼんぼりのように見えなくもないような、可愛らしい植物です。
白い小さな花は、5枚の花弁を持っていて、白い小さな星のように見えて素敵な雰囲気です。
オオツメクサは糸状の葉をもち春に白い小花を咲かせる
オオツメクサは、もともとはヨーロッパ原産の植物。
ナデシコ科オオツメクサ属に属する植物で、開花期は6-8月にかけてなんだそう。
ここ最近にかけて、急に暖かくなってきた鹿児島県では、まだ3月が始まったばかりだというのに、もうすでにあちこちでオオツメクサが咲いているのが見られました。
オオツメクサは、茎をぐるっと囲むような感じで、糸状の少し厚みのある葉が10~20本ほど一か所に集まって生えています。
花が咲いていない状態だと、糸状の葉っぱだけが茎に生えているので、最初はスギナの仲間かなと思っていたのですが、暖かくなって白い可愛い花が咲いたり、調べてみたらナデシコ科だったりで、ぜんぜん違って驚きました。
こんなに細い葉だと、光合成があまりできなさそうな気もするのですが、ヨーロッパ原産ということからも、ある程度の寒さに対応するために葉が細く肉厚な状態に変わっていったのかなと考えています。
大きな木でも、寒い地方になればなるほど針葉樹が増えていくじゃないですか。
葉の表面積が少ないほど、自分の体が氷漬けになりにくくなって、耐寒性が強くなるんですよね。
肉厚なのも、ヨーロッパの乾燥した気候に合わせて、ちょっとでも水分を多く蓄えておけるようにとのことなんじゃないかな?と思いました。
オオツメクサ:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%84%E3%83%A1%E3%82%AF%E3%82%B5
オオツメクサの生える畑の土は肥えているのだろうか?
オオツメクサの生えている場所の土は肥えているのだろうか。
雑草の分布をみて土壌診断をするときに注目するのは、
- 背が低い
- 花を咲かせる
- マメ科とキク科を除く
という3つの項目からだいたいの検討をつけています。
これに即して考えると、背も低く線も低い、花を咲かせる、ナデシコ科のオオツメクサの生えている土は、とても肥沃であると検討をつけることが出来ます。
しかし残念なことに、写真のオオツメクサの周りには、ハコベやホトケノザやオオイヌノフグリといった、THE肥沃な土地の雑草といえる種類の雑草が生えておりませんでした。
さらにオオツメクサの近くには、平均的な肥沃具合の土によくみられるカラスノエンドウやスズメノカタビラなどの雑草が生えていたのを確認できました。
以上のことから、オオツメクサの生えている土壌は、特別肥沃ではないが、特別痩せてもいない、普通程度に栄養豊富な土壌であるということが言えそうです。
なので、トマトやキャベツなどの肥沃な土地が必要な野菜を除けば、問題なく畑として野菜を育てられそうな土地の目安、ということになります。