食物繊維には、水に溶ける性質のある水溶性食物繊維と、水に溶けない性質の不溶性食物繊維とがあります。
水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとして利用され、不溶性食物繊維は便通を助け腸内細菌の住みかとして利用されます。
そしてハイパー食物繊維と呼ばれるレジスタントスターチは、この2種類の食物繊維の両方の機能を兼ね備えた、まさにハイパーな食物繊維として最近注目を浴びています。
レジスタントスターチは主に穀物類や芋類に含まれており、私たちの健康と美容の助けになってくれているのです。
今回はレジスタントスターチについてお話したいと思います。
穀物類に含まれるハイパー食物繊維レジスタントスターチは、温度が低いほど増加します。
1番増える温度は約4℃。
冷却後、常温程度なら増加分を維持できますが、加熱すると再び減ります。
ただし冷たすぎるとお腹に良くないので、冷蔵庫でいったん保存しておいて、常温に戻してから頂くと良いです。— のっち@自然農家 (@arinofarm) April 11, 2022
ハイパー食物繊維のレジスタントスターチについて
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の特徴を併せ持つレジスタントスターチ。
レジスタントスターチとは
レジスタント=消化されにくい
スターチ=でんぷん
という意味で、難解性でん粉とも呼ばれています。
でん粉質と言えば、お米やサツマイモに含まれる甘み成分の一種。
なので、お米や麦などの穀物類や、山芋やサツマイモなどのイモ類に含まれています。
レジスタントスターチは、消化されにくいため脂肪増加をおさえつつ、腹持ちが良いのでダイエット中など健康を考えている方には、是非上手に取り入れてもらいたい成分です。
レジスタントスターチは4℃で一番多くなる
レジスタントスターチは、低温で増加していくことがわかっています。
いちばん多くなると言われているのが、4℃。
ちょうど冷蔵庫の中の温度と同じような温度です。
なので、冷蔵庫で冷やしてから食べると、レジスタントスターチを多くとれることになります。
しかし、加熱してしまうと減ってしまうこともわかっており、レジスタントスターチを目的として食べるなら冷えたままか、あるいは常温にもどす程度に留めておくと良いです。
おススメのレジスタントスターチの取り入れ方
冷やすと増えるレジスタントスターチ。
この特性を上手に活用した取り入れ方が、お弁当です。
- 前日に準備しておいたご飯を冷蔵庫で保存
- 当日おにぎりにして、ランチや間食として食べる
こうすることで、無理なく毎日の生活にレジスタントスターチを効率よく取り入れることが出来ます。
自炊をしていない場合、コンビニで売られているおにぎりなどは、温めずにそのままいただく方がレジスタントスターチを多く取り入れることが出来ます。
このほかにも、でん粉質を多く含む芋類を冷えた状態で食べるのもおススメ。
たとえばすり下ろして、とろろとして食べる長芋などは手軽に取り入れられます。
甘みの強いサツマイモを使って、お菓子作りなどもおススメ。プリンやスイートポテトなどに調理してから冷蔵庫で冷やして食べるといった方法もあります。
最近コンビニで見かけるようになった、冷やし焼き芋というスイーツもでん粉質の多いサツマイモを冷やした製品なので、レジスタントスターチを多く取り入れることが出来ます。