ありのファームの畑の様子を写真でご紹介します。
2022年3月から新しく、約2000平方メートルの畑を使わせていただけることになりました。
慣行農法で利用されていた農地で、切り替え当初はあちこちに土がむき出しの状態だったのですが、1月もたつと自然と緑に覆われ自然を取り戻そうと多様な生命が動き始めます。
こうした働きを動的平衡と呼び、自然が自然であろうとする力が自然界には元々備わっているということが実感できます。
動的平衡とは自然が自然であろうとする力。
人のホメオスタシスのような力が自然界には備わっていて、均衡を保とうとします。・穴を掘る、風雨で土が塞ぐ
・草を刈る、地に光が届き新たな草が
・施肥、育ち過ぎた部分が虫害にあう大きな力を加えすぎると揺れ戻しも大きい。自然相手は繊細です。
— のっち@自然農家 (@arinofarm) April 15, 2022
以前は一面白菜畑だったこともあり、黄色い菜花がとても綺麗に咲きほこっています。
自然農の畑の様子を写真でご紹介します
約2000平方メートルの畑を借り受けたのは良いものの、ほとんどの部分は自然に任せてまだ手を付けていません。
時間的な制約や私自身の体力的な問題があるのですが、ちょっとずつ手を加えていった方が良いという判断でもあります。
冒頭で紹介したように、自然には自然であろうとする力、動的平衡という力が備わっており、私たち人間が何もしなくても豊かな自然が蘇る仕組みを持っています。
なので、無理に畑すべてを一気に作り替えるのではなく、少しずつではありますが畝を立てていくことにしています。
1000㎡の畑も1畝から
畝を立ててみるとわかるのですが、そこには多種多様な生命があります。
一度にすべての畑を作り替えると、それだけ多くの命が失われてしまい、豊かな土地とはかけ離れた姿になってしまうというリスクがあります。
少しずつ進めると、命が安全な場所へ逃げる余裕が生まれますし、すでに出来上がっている別の畝に住み替えることも可能です。
千里の道も一歩から。
いずれ自然農という大事を為すために、少しずつ小さな畝をたてる小事を積み重ねて実現していければと思い、1000㎡の畑も1畝からを胸にやっていければと。
少しずつというのは、自然にとっても私にとっても、無理のないやり方なのではないかと考えています。
畑には相性の良いもの同士を仲良く植える
植物には、一緒に植えるとより良く生長するコンパニオンプランツという関係にある組み合わせが多くあります。
コンパニオンプランツ3つのメリット
1️⃣病害虫対策
2️⃣生長促進
3️⃣生産性向上相性の良い植物同士を一緒に植えると、相乗効果でより良い実りが得られます。トマトとバジル、キュウリと長ネギなどが有名。
自然は奥深いようで、まだ原理が解明されていない組み合わせの方が多く、とても神秘的です。— のっち@自然農家 (@arinofarm) April 16, 2022
相性の良いコンパニオンプランツを意識して植物を植えていくと、
- 病害虫対策
- 生長促進
- 生産性向上
という3つのメリットが期待でき、積極的に活用しています。
病害虫対策は、植物が持つ色や香り、共に営む微生物の力を借りて、病気や害虫の被害を抑える効果が期待できるコンパニオンプランツ。
生長促進は、マメ科の根粒菌など栄養を補ったり、逆に余分な養分や水分を代わりに吸収してくれたり、互いに生長を助け合うコンパニオンプランツ。
生産性向上とは、根の張り方や、上に伸びたり地を這ったりという草姿の違いから、限られたスペースを有効活用できるコンパニオンプランツ。
これらのメリットを複合的に満たすコンパニオンプランツの組み合わせもあります。
こうした理由から、相性の良い野菜たちには同じ畝や近い場所で育てることで、より良い畑の環境が出来るように手助けしています。
収穫に至るまでには程遠いですが、焦らずじっくり着実に、よりよい野菜をお届けできるよう尽力していこうと思います。