可愛い我が子には、栄養バランスが整った体にいい食事をとってもらいたいもの。
そんな親心とは裏腹に、野菜が嫌いだったり苦手だったりで、なかなか食べてもらえない。
そんな時は、むやみやたらに叱ったり無理に食べさせることなく、子どもの嫌いを認めてあげて、そのうえでどういった対策をとるかを考えることが大切。
家族で食事をとる時間は、子どもにとってもとても大切で幸せな時間。
そんな食卓を、野菜のせいで台無しにしてしまっては、ますます野菜が嫌いになってしまうの悪循環になりかねません。
まずは子どもと向き合って、野菜が嫌いな原因を探るところからがスタートです。
野菜が嫌いな原因は、人の感覚器官に合わせて大きく6つに分類され、視覚/味覚/嗅覚/触覚/聴覚/感覚それぞれにあわせた工夫が大事なのではないかと考えています。
- 見た目が嫌い
- 味が嫌い
- 臭いが嫌い
- 食感が嫌い
- 音が嫌い
- なんとなく嫌い
これら6つの理由によって対策は違ってきます。
苦手な野菜を美味しく食べる工夫で、楽しい食卓を囲んでみませんか。
子どもの野菜嫌い対策6つ 苦手な野菜を美味しく食べる工夫
家族の健康のためを思って、良かれと思って作ったメニューに、子どもの嫌いな野菜が入っていた。
もちろん、嫌いな野菜を敢えて入れずに、代わりのもので代用しても、飽食の時代に栄養失調になるリスクはあまりありません。
でも苦手はできれば克服して、なんでも美味しく食べられるようになってもらいたいですよね。
学校給食で苦労したり、社会に出て様々な会食の機会や、外国の食文化と触れ合う機会も増えてきます。そうしたときに苦手が多く、あれもこれも食べられないでは、せっかくの楽しい食事の時間が台無しになってしまうかもしれませんもの。
野菜の見た目が嫌い
野菜の見た目が嫌いという理由の場合は、野菜の姿かたちを変えてあげる工夫で対策することが出来ます。
例えば、細かく刻んでスープやハンバーグの生地に入れるなど。
色がわかりにくくなる、カレーの具材の一つとして使ってみても良いでしょう。
野菜の見た目が嫌いという場合は、姿かたちさえ原型をとどめないように注意すればよいので、比較的簡単に対策することが出来ます。
刻んだり細かく調理する手間がかかって面倒という場合には、フードプロセッサーなどの調理器具を使うと手間を減らせます。
野菜の味が嫌い
野菜の味が嫌いという場合には、野菜の味に変化をつけてあげる工夫で対策することが出来ます。
例えば、マリネ液を使って酸味を強くしたり、甘く味付けてラぺにする工夫があります。
スパイスの風味で食べやすくなる、カレーの具材の一つとして使ってみても良いでしょう。
野菜の味が嫌いという場合は、素材の味を活かす献立を避けるようにしてみてはいかがでしょうか。
特に野菜をそのまま味わうサラダや、素材の味を楽しむポタージュスープ等は、避けたほうが良いかもしれません。
野菜の臭いが嫌い
野菜の臭いが嫌いという場合には、野菜の香りに変化をつけてあげる工夫で対策することが出来ます。
例えば、献立にハーブやスパイスを使ったり、他の香りの強い食材と一緒に調理するという工夫があります。
スパイスの風味で効いた、カレーの具材の一つとして使ってみても良いでしょう。
野菜の臭いが嫌いという場合は、素材の香りを活かす献立を避けるような工夫が必要です。
特に野菜をそのまま味わうサラダや、香りを衣に閉じ込めてしまう天ぷらなどは、避けたほうが良いかもしれません。
野菜の食感が嫌い
野菜の食感が嫌いという場合には、生の状態が嫌いか、焼いた状態が嫌いかなど、調理法によって大きく変わってくるので、嫌いな理由をしっかりと把握することが大切です。
例えば、生のトマトの食感が苦手なのであれば、トマトソースやミネストローネなどの加熱調理した献立を。逆に、加熱したトマトの食感が嫌いというのであれば、サラダやカプレーゼなどの、生のトマトを美味しく頂くレシピに変更するという対策が出来ます。
食感がわからなくなるよう細かく刻んで、カレーの具材の一つとして採用することで、美味しく食べることが出来るかもしれません。
野菜の音が嫌い
野菜の音が嫌いという場合には、野菜の食感の対策と同様に、野菜のどんな音が嫌いかを突き止めることが大切。
キャベツの噛んだ時のシャキシャキとした音が苦手であるというなら、音がしないようになるまでクタクタに煮込んだりすることで対策が取れます。
キュウリを噛んだ時のボリボリという音が不気味だと感じたり、そもそも咀嚼音自体が苦手という場合もあります。
そういう場合は、食べるときにあまり音が鳴らないように、やわらかく煮込んだ料理で食べるのが良いかもしれません。
カレーならば、具材を良く煮込んで食べるので、苦手な音が出にくくなるかもしれません。
煮込んだ野菜の音が苦手な場合は、ピクルスとして生野菜をカレーに添えてあげると良いかもしれません。
なんとなく嫌い
なんとなくいやという場合は、理由に個人差が多いので、よく原因を聞きいてあげるようにしてください。
例えば、家族に言われて食べさせられている感じが嫌、という理由だったり、今日は食べたい気分じゃないから、という理由だったりする場合があります。
そんなときは、みんな大好きカレーライスに野菜を細かくして入れて気づかれないように入れると、喜んで食べてくれるのではないでしょうか。
カレーに使われるスパイスには食欲増進効果やリラックス効果、消化吸収を助けてくれる効果も期待できるので、なんとなく嫌な野菜もきっと食べたくなるかもしれません。
以上、子どもの野菜嫌い対策を6つご紹介してきました。
野菜が嫌いだという理由をはっきりさせて、それに応じた対応策で、苦手を克服できる助けになれると嬉しく思います。
それぞれの対策にカレーライスを上げさせていただきましたが、カレーが嫌いというお子さんの場合には、好きなメニューに野菜が無理なく食べられる工夫を施すことをお勧めします。
例えば、ハンバーグやグラタン、餃子にホットケーキなど。
どれも野菜を細かくしたり調理法を工夫することで無理なく野菜を食べてもらえるようになるでしょう。
苦手対策と好きなメニューを掛け合わせて、上手に野菜と付き合っていただければと思います。