農家から直接新鮮な食材をお届けする、野菜宅配サービスのメリットについてご紹介したいと思います。
野菜宅配サービスを利用してみたいと思っているけれど、スーパーなどの生鮮食品売り場で野菜を買うのと比べて、どんな良いところがあるの?
そんな疑問を、農家目線で6つの項目について、お話します。
- 安心安全な野菜を食べることができる
- 美味しい野菜を食べることができる
- 鮮度の良い野菜が食べられる
- 価格が安い野菜を食べることができる
- 買い物に行く手間を省くことができる
- 生産者の顔を見ることができる
野菜宅配サービスを利用すると、どうしてこのようなメリットが得られるのでしょうか。順を追って解説していきます。
さらに、個人農家で野菜宅配サービスを利用したときのデメリットについても開設しています。
野菜宅配サービスのメリット 農家直送のお野菜ならではの良いとこ6つ
私の畑では、農薬と化学肥料、動物性有機肥料の使用をせずに、野菜を育てています。
農薬と肥料の使用を抑えることで、野菜本来の自然なままの味と香りを大切に、自然環境への負担を極力抑えて、野菜を育てることができるのです。
こうして育てた野菜を、野菜宅配サービスで提供することによって、6つのメリットが発生します。
- 安心安全な野菜を食べることができる
- 美味しい野菜を食べることができる
- 鮮度の良い野菜が食べられる
- 価格が安い野菜を食べることができる
- 買い物に行く手間を省くことができる
- 生産者の顔を見ることができる
安心安全な野菜を食べることができる
ありのファームでは、農薬や化学肥料を栽培期間中に使わない無農薬無化学肥料で栽培しています。
なので、農薬を使った野菜は安心できないとか、化学肥料を使って育てられた野菜は安心できない、といったお客さんの不安に対応した野菜を届けることが可能です。
農薬や化学肥料の安全性は国によって厳しく管理されており、一般的な慣行農法によって栽培された野菜でも安全性は確保されています。しかし、体がデリケートだったり、残留農薬のリスクがきになって安心できない場合は、農薬を使わずに育てた野菜を食べたいと思うもの。
あなたの安心に寄り添った野菜作りが出来ればと思います。
美味しい野菜を食べることができる
農家から直接野菜を宅配してもらうことで、スーパーで販売されている野菜よりも、美味しい野菜を食べることができます。
通常、市場などを通して大量に流通している野菜は、美味しさよりも育てやすさを追求した野菜であることが、ほとんどです。
そもそも、スーパーで野菜を買う消費者層は、安くて綺麗で新鮮な野菜を求めているので、野菜を美味しく作っても農家は経営が立ち行かなくなってしまいます。
安定して、大量に、見た目の良い野菜を、効率よく生産することが求められているのです。
対して、直接農家から野菜を宅配するサービスでは、なにより美味しさと新鮮さを第一と考えて野菜を作っています。
また、同じ野菜でも、多少作りにくかったり成長が遅くても、美味しく食べられる品種を選んで、育てていることがほとんど。
さらに、スーパーなどではお目にかかれないような、ちょっと珍しい野菜を取り扱っている農家もたくさんいます。
そのため、農家から直接野菜を宅配してもらうことで、美味しい野菜を食べることができるのです。
鮮度の良い野菜が食べられる
私の畑では、お客さんから注文が入ってから、野菜の収穫に取り掛かります。
そして、朝どれ野菜をそのまま宅配便でお届けするという流れ。
そのため、卸業者や市場に出品して、全国のスーパーなどに陳列、そこからお客さんの手に渡る、通常の流通経路よりも、大幅に無駄と時間をカットできます。
なので、野菜宅配サービスを利用することで、より新鮮な野菜を手にすることができるのです。
価格が安い野菜を食べることができる
鮮度のお話とすこしかぶりますが、卸業者や市場、スーパーで出品する際にかかる中間マージンと呼ばれる手数料がかからないので、そのぶん野菜の価格は安く抑えられます。
ですが、宅配サービスの野菜の値段が、市販の野菜と比べて、高額に感じたことはないでしょうか?
これは、農薬や化学肥料を使わないことで、品質の高い野菜を作ることができますが、そのぶん大量に安定して野菜を作ることができなくなるので、同じ野菜でも一つ一つの値段が高くなるためです。
同じ高品質野菜で比較すると、スーパーなどで出品している場合と宅配サービスでは、宅配サービスのほうが中間マージンがない分値段が安くなります。
スーパーの野菜は品質のわりに中間マージンがかかり価格が高くなりがち。
野菜宅配の野菜は品質が良く中間マージンがかからないから適正価格で買える。
といった差があるのです。
買い物に行く手間を省くことができる
農家が直接あなたのおうちに野菜を宅配するので、スーパーなどへ買い物に行く手間を省くことができます。
白菜やかぼちゃ等、水分量が多い野菜はとても重いですよね。
小さいお子様がいらっしゃる家庭では、さらにお買い物の負担が大きくなってしまいます。
野菜宅配サービスを利用することで、自宅にいながら野菜を受け取ることができるので、買い物の負担と時間を節約することができます。
空いた時間で、家事をかたずけたり、ゆっくりリラックスタイムを過ごせるようになりますよ。
生産者の顔を見ることができる
最近、生産者の顔が表示されている野菜や卵が売られていますよね。
生産者の顔を知ることで、その野菜がどのような過程をたどって作られ、運ばれてくるのかがわかるようになります。
食品トレーサビリティと呼ばれ、その野菜ががいつ、どこで、だれによって作られたのかが明確になっている状態を指します。
トレーサビリティを確立しておくことで、お客さん自身の目で野菜の安全性や安心感を確かめることができ、万が一問題が発生したときの対応もスムーズに行うことができます。
なにより、誰が作ったかもわからない食べ物を口に入れるって、ちょっと不安ではありませんか?
例えば、有機Jasに認められたオーガニックな有機野菜であっても、農薬を使わなくては採算が取れない状況に陥った場合、農薬の使用が認められています。
有機野菜だからと言って、無農薬野菜だとは限らないのが現状なのです。
生産者の顔が見えることで、どういった農薬使用の有無が簡単にわかります。これが安心な野菜宅配に繋がるのです。
個人農家で野菜を買うデメリットについて
個人農家で野菜を買うメリットはわかった。
でも、じゃあデメリットはないのか?というと、残念ながらそうでもありません。
農家目線で見た個人農家のデメリットを5つ、正直に告白したいと思います。
- 野菜の種類を選べない
- 綺麗で形が整った野菜ばかりではない
- 送料がかかる
- 野菜を注文できない時期がある
- 有機野菜オーガニック野菜とは名乗れない
あなたが希望する野菜宅配サービスの内容によっては、個人農家よりも「食べチョク」や「オイシックス」、「ポケマル」などの大きな会社が経営する野菜宅配サービスを利用したほうが良いかもしれません。
数ある野菜宅配サービスのなかから、最適な選択の助けになれれば嬉しく思います。
野菜宅配で届く野菜の種類を選べない
ありのファームでは、旬の野菜をビニールハウスなどを使わずに露地栽培で育てています。
なので、日本の豊かな四季に合った、旬の一番美味しく新鮮な野菜しか育てることが出来ないのです。
例えば、冬にトマトが食べたいなと思ったり、夏に大根が食べたいなと思っても、あなたの希望を叶えて差し上げることが出来ません。
また、注文が入ってから畑に赴き、その日一番美味しく実ったところを収穫して、その日のうちに発送するので、旬の野菜であっても野菜の種類を指定して届けるというのが難しいのです。
自然に実る野菜は、人の都合など関係ありませんからね。
でも、それでも、どうしても苦手な野菜があったりアレルギーなどで食べられない野菜がある場合は、注文するときに教えてください。可能な限り対応するように努めます。難しければ、事前に注文をお断りすることもありますが、ご承知いただければと思います。
野菜宅配で届く野菜は綺麗で形が整った野菜ばかりではない
ありのファームでは、無農薬野菜しか取り扱っていません。ここで言う無農薬野菜とは、栽培期間中に農薬を一切使わずに育てた野菜のこと。
私どもの栽培技術によって、虫食いなどの被害は最大限抑えるように努めてはいますが、100%防ぐことは困難です。また、虫食いが起こらないことを保証も出来ないのです。
有機野菜では、化学肥料と農薬を使って育てる慣行農法と違い、野菜の形や大きさが不揃いなことが多くあります。
スーパーやデパートに並んでいるような、綺麗で形が揃った野菜をお届けする事は大変難しく、こういた野菜を希望するお客さんの要望にお応えすることが難しいことをご承知おきください。
可能な限り、虫食いや形の悪い野菜はお届けしないよう努めてまいりますが、人間が美男美女ばかりではないように、自然に育った野菜も綺麗なものばかりではないのです。
自然由来の、個性豊かな姿を愛でてみるのも楽しいのではないでしょうか。
野菜宅配には送料がかかる
ありのファームの野菜宅配では、送料をお客さんに負担していただいております。
夏など高温で野菜が早くに傷んでしまう場合は、クール便でお送りすることになるので、他の季節よりも少量が割高になることをご承知おきください。
ありのファームの畑は、鹿児島県にあります。
私どもの畑に直接おもむき、野菜を買い付けにくる交通費や手間のことを思えば、多少の送料はむしろ安いと思えるかもしれません。
野菜は水分を多く含むため、とても重量があります。
野菜を運ぶ手間を運送会社に依頼して代わりにやってもらえると考えると、送料は気にならなくなるかもしれません。
個人農家では野菜を注文できない時期がある
ありのファームでは、四季に合わせてビニールハウスなどを利用せず露地栽培にて野菜を育てています。
なので、夏に冬が旬の大根のような野菜を注文したり、冬に夏が旬のトマトのような野菜を注文することが出来ません。
また、10月の夏野菜が終わる頃、3月の冬野菜が終わる頃などは、どうしても野菜の端境期と呼ばれる季節で野菜を豊富に取りそろえることが出来ずに、野菜を届けることが難しいのが現状です。
栽培技術を磨き、多種多様な野菜を通年通してお届けできるように努めてまいりますが、品薄になってしまい注文をお断りすることが出てくることをご承知下さいますと幸いです。
有機野菜オーガニック野菜とは名乗れない
ありのファームでは
- 栽培期間中農薬不使用
- 栽培期間中化学肥料と動物性有機肥料不使用
- 遺伝子組み換え技術を利用しない
という日本の有機野菜、オーガニック野菜野菜の基準を満たす栽培方法をとっていますが有機農家と名乗ることはできず、有機野菜やオーガニック野菜として野菜を販売することが出来ません。
有機野菜として野菜を販売するためには、有機jas認定を受けなければならないのですが、登録と審査にはお金が、審査を維持するためにも毎年かかります。さらに、基準を満たしていることを事細かく記録しておかねばならず、それにかかる人件費も多く必要になります。
そうすると、農業経営を維持していくために、野菜の値段を上げざるを得なくなります。
野菜の品質は同じなのに、有機野菜と名乗るためだけに野菜の値段が跳ね上がる。同じニンジンでも、ニンジンは100円なのに有機ニンジンは200円となる。どちらを選びたいかは聞くまでもありません。
ですので、ありのファームの野菜は有機野菜やオーガニック野菜とは呼べませんが、これらの野菜と比較しても遜色のない品質をお約束します。
ありのファームの畑の様子は、こちらからご覧になれます。
ありのファームと貴方の信頼を築く助けになれると幸いです。
以上、野菜宅配サービスのメリットとデメリットについてお話してきました。
美味しくて、新鮮で、買い物の手間もいらない。
安全性や安心感を、あなたの目で確かめることができる、農家直送の野菜宅配サービスを、
是非一度、試してみてください。